頓挫の意味とは?使い方・例文・類語との違いをわかりやすく解説

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頓挫の意味

「頓挫(とんざ)」とは「計画や物事の進行が途中で行き詰まり、先へ進まなくなること」を意味する言葉です。

特に、事業・計画・交渉・企画など、ある程度進んでいたものが障害にぶつかり、続けるのが難しくなる場合に使います。たとえば「資金不足で計画が頓挫した」といえば、計画が途中で止まり、実現の見通しが立たなくなったという意味になります。

単に「少し休む」「一時的に止める」というよりも、問題が起きて勢いが失われた、前に進めなくなったという否定的なニュアンスを含みます。文章語としてやや硬めですが、日常会話でも「旅行の計画が頓挫した」のように使われます。

頓挫の読み方

「頓挫」は「とんざ」と読みます。

「頓」は「急に」「にわかに」という意味を持ち、「挫」は「くじける」「勢いが折れる」という意味を持つ漢字です。そのため「頓挫」には、進んでいた物事の勢いが急にくじける、途中でつまずいて止まるという感じがあります。

頓挫をわかりやすく言うと

「頓挫」をわかりやすく言うと、「途中でつまずいて止まる」「うまく進まなくなる」「計画倒れになりかける」という意味です。

ただし、「頓挫」はただ予定が変わっただけではなく、何らかの障害や問題によって前に進めなくなった状態を表します。予定を後日にずらしただけなら「延期」、いったん止めただけなら「中断」のほうが自然です。

言い換え ニュアンス
途中で止まる もっとも平易な言い方。原因の重さまでは含みにくい。
行き詰まる 方法や解決策が見つからず、先へ進めない感じが強い。
計画倒れになる 計画したものの、実行や実現に至らないことを表す。
ダメになる 日常的でくだけた言い方。文章ではやや曖昧になる。

頓挫の使い方

「頓挫」は、主に「計画が頓挫する」「交渉が頓挫する」「事業が頓挫する」のように、物事を主語にして使います。人そのものに対して「彼が頓挫した」とはあまり言わず、「彼の計画が頓挫した」「彼の挑戦は途中で頓挫した」のように表すのが自然です。

文章で使うと、単なる失敗よりも「途中までは進んでいたが、障害によって止まった」という経過が伝わります。報告書、ニュース風の文章、ビジネス文書などでは、感情的に「失敗した」と書くよりも、客観的で硬い印象になります。

よく使われる組み合わせには、次のようなものがあります。

  • 計画が頓挫する:立てていた計画が途中で実行できなくなる。
  • 交渉が頓挫する:話し合いがまとまらず、進展しなくなる。
  • 事業が頓挫する:事業の継続や実現が難しくなる。
  • 導入が頓挫する:新制度や新しい仕組みを入れる計画が止まる。
  • 頓挫しかける:完全には止まっていないが、止まりそうな状態になる。
  • 頓挫に追い込まれる:外部の事情や問題によって、続けられない状況になる。

頓挫を使った例文

  • 資金調達がうまくいかず、新店舗の出店計画は頓挫した。
    事業や計画が、お金の問題で途中から進めなくなった場面です。
  • 双方の条件が折り合わず、契約交渉は頓挫した。
    話し合いが続いていたものの、合意に至らず行き詰まったことを表しています。
  • 友人との旅行計画は、休みの日程が合わなくなって頓挫した。
    日常会話でも、予定していたことが実現しにくくなった場合に使えます。
  • 新しい制度の導入は、現場からの反発を受けていったん頓挫した。
    「いったん」を添えると、将来再開する可能性を残しつつ、現在は止まっていることを示せます。
  • 小説を書き始めたものの、構成がまとまらず途中で頓挫している。
    個人の創作や作業にも使えます。単なる休憩ではなく、先へ進めない状態を表します。
  • 道路整備の計画は、用地取得の問題で頓挫し、完成時期が見通せなくなった。
    公共事業や長期的な計画について、進行が止まったことを説明する文章向きの使い方です。
  • 意気込んで始めた節約生活は、急な出費が続いて一か月で頓挫した。
    比喩的に、続けるつもりだった取り組みが途中で続かなくなったことを表しています。

頓挫と中断の違い

「頓挫」と混同されやすい言葉に「中断」があります。どちらも物事が止まる点では似ていますが、止まり方と再開の見込みが異なります。

「中断」は、一時的に止めることです。理由はさまざまで、休憩、天候、時間の都合などでも使えます。一方、「頓挫」は障害や問題によって行き詰まり、再開や実現が難しくなった感じを伴います。

言葉 意味 再開の見込み
頓挫 問題にぶつかり、途中で行き詰まること。 不明、または難しい。 計画が頓挫する。
中断 途中で一時的に止めること。 再開を前提にすることが多い。 雨で試合が中断する。

たとえば「会議を中断した」は、休憩後に再開する可能性があります。しかし「会議で進めていた案が頓挫した」と言うと、その案が問題にぶつかって実現しにくくなったという意味になります。

頓挫の類語・言い換え表現

「頓挫」の類語には、物事が止まる、進まなくなる、実現しなくなることを表す言葉があります。ただし、それぞれ止まり方や原因の感じが少しずつ異なります。

類語・言い換え 意味・ニュアンス
行き詰まる 解決策が見つからず、先へ進めなくなること。頓挫より日常的に使いやすい。
挫折する 目標や意志が途中でくじけること。人の努力や志について使われやすい。
立ち消えになる 計画や話が自然に消えていくこと。はっきりした失敗より、いつの間にか消える感じがある。
計画倒れになる 計画しただけで、実行や成果につながらないこと。ややくだけた言い方。
暗礁に乗り上げる 交渉や計画が重大な障害にぶつかること。比喩的で、文章表現として使われる。
停滞する 動きや進展が鈍くなること。完全に止まるとは限らない。
中止になる 予定していたことを取りやめること。頓挫よりも「やめる」という決定が明確。

はっきりした対義語はありませんが、文脈によっては「進展する」「実現する」「再開する」「軌道に乗る」などが反対に近い表現になります。

英語で表す場合は、文脈により stall(進展が止まる)、fall through(計画などが実現しない)、come to a standstill(停止状態になる)などが使われます。ただし、日本語の「頓挫」と常に一対一で対応するわけではありません。

頓挫を使うときの注意点

「頓挫」は、物事がかなり行き詰まった印象を与える言葉です。そのため、少し遅れているだけ、一時的に止まっているだけの場合に使うと、実際より深刻に聞こえることがあります。

  • 一時停止には「中断」を使う
    休憩や天候などで一時的に止まるだけなら、「頓挫」より「中断」が自然です。
  • 日程を後ろにずらすだけなら「延期」を使う
    実施する予定が残っているなら、「計画が頓挫した」ではなく「計画が延期された」が適しています。
  • 人ではなく物事を主語にする
    「彼が頓挫した」ではなく、「彼の計画が頓挫した」「彼の挑戦が途中で頓挫した」と表すのが自然です。
  • くだけた会話では硬く聞こえることがある
    親しい会話では「計画がダメになった」「途中で止まった」と言ったほうが伝わりやすい場合があります。
  • 「頓挫になる」より「頓挫する」が自然
    一般的には「計画が頓挫する」「交渉が頓挫した」の形で使います。

まとめ

「頓挫(とんざ)」は、計画や物事の進行が途中で行き詰まり、先へ進まなくなることを表す言葉です。単に止まるだけでなく、障害や問題によって実現が難しくなったという否定的なニュアンスがあります。

使い方は「計画が頓挫する」「交渉が頓挫する」「事業が頓挫する」などが中心です。「中断」は一時的に止めること、「挫折」は人の意志や努力がくじけることを表しやすい点で、「頓挫」とは少し異なります。

文章では、物事が途中まで進んでいたこと、そして何らかの理由で先へ進めなくなったことを客観的に示したいときに適した表現です。

関連語

  • 中断
  • 中止
  • 延期
  • 挫折
  • 行き詰まり
  • 停滞
  • 暗礁に乗り上げる
  • 計画倒れ
  • 立ち消え
  • 進展

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