かけるの意味とは?使い方・例文・類語との違いをわかりやすく解説

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かけるの意味

「かける」とは「物をほかの物に留める・のせる、力や時間を使う、橋を渡す、勝負に出す、不足する、走るなど、漢字や文脈によって異なる複数の動作・状態を表す言葉」のことです。

日常で特によく使われるのは、「壁に絵をかける」「電話をかける」「時間をかける」のような「掛ける」の用法です。この場合は、何かを別のものに向けて作用させる、取り付ける、使う、働きかけるといった意味を表します。

一方で、「橋をかける」は「架ける」、「命をかける」は「懸ける」または「賭ける」、「茶わんがかける」は「欠ける」、「野原をかける」は「駆ける」と書ける場合があります。ひらがなの「かける」は、文脈によって意味を判断する必要がある言葉です。

かけるの漢字表記

「かける」には複数の漢字表記があります。どの漢字を使うかによって意味が変わるため、単純にすべてを「掛ける」に置き換えられるわけではありません。現代の文章では、迷いやすい場合や柔らかく書きたい場合に、ひらがなで「かける」とすることも多くあります。

漢字表記 主な意味・使い方
掛ける 物をつるす、身につける、働きかける、時間や費用を使う、鍵を閉める、数を乗じるなど、最も広く使われる表記。 時計を掛ける、電話を掛ける、手間を掛ける
架ける 橋・線・はしごなどを、こちら側から向こう側へ渡すように設ける意味。 川に橋を架ける、電線を架ける
懸ける 命・名誉・願いなど、大切なものをその事柄に向ける意味。やや改まった表記。 命を懸ける、期待を懸ける
賭ける 結果が不確かなものに金品・利益・将来などを差し出す意味。勝負や賭け事の文脈で使う。 勝負に賭ける、可能性に賭ける
欠ける 一部がなくなる、不足する、完全な状態ではなくなる意味。自動詞として使う。 皿が欠ける、配慮に欠ける
駆ける 速く走る意味。文学的・描写的な文章でも使われる。 馬が駆ける、子どもが庭を駆ける

なお、「書ける」「描ける」は「書く」「描く」の可能形で、「文字が書ける」「絵が描ける」のように「できる」という意味を表します。音は同じですが、一般的な「掛ける」などとは別の語として考えるとわかりやすいです。

かけるをわかりやすく言うと

「かける」は、文脈に合わせて別の言葉に言い換えると理解しやすくなります。代表的な言い換えは次のとおりです。

表現 わかりやすい言い換え
壁に絵をかける 壁につるす、取り付ける
眼鏡をかける 身につける、装着する
電話をかける 電話する、連絡する
時間をかける 時間を使う、じっくり行う
鍵をかける 鍵で閉める、施錠する
茶わんがかける 一部が欠けてなくなる

かけるの使い方

「かける」は、日常会話でも文章でも非常によく使われます。基本の形は「何を」「何に」かけるかを示す「〜を〜にかける」です。たとえば「コートをハンガーにかける」「鍋を火にかける」のように、物をある場所や状態に置く意味で使います。

また、「迷惑をかける」「声をかける」「手間をかける」のように、目に見えない働きかけにも使われます。この場合は、相手や物事に何らかの影響を及ぼすニュアンスがあります。

文章で使うときは、意味をはっきりさせたい場合に漢字を使い分けます。「橋を架ける」「命を懸ける」「皿が欠ける」のように書くと、読み手が意味を誤解しにくくなります。一方、会話文や柔らかい文章では「かける」とひらがなにしても自然です。

かけるを使った例文

  • 玄関の壁に、小さな鏡をかけた。
    物を壁などにつるす意味の使い方です。日常生活でよく使われます。
  • 出発前に、母へ電話をかけることにした。
    「電話をする」という意味です。「電話をかける」は定型的な言い方です。
  • この資料は、もう少し時間をかけて確認したほうがよい。
    時間を使って丁寧に行うという意味です。仕事や学習の場面で使えます。
  • 外出するときは、必ず窓と玄関に鍵をかけてください。
    鍵で閉める、施錠するという意味です。防犯に関する日常的な表現です。
  • 町は、川に新しい橋をかける計画を進めている。
    この場合は「架ける」と書けます。こちら側と向こう側を結ぶものを設ける意味です。
  • 彼はチームの勝利のために、すべてをかけて練習した。
    大切なものを注ぎ込む、全力で取り組むという比喩的な使い方です。
  • 落とした拍子に、茶わんのふちが少しかけてしまった。
    一部がなくなる「欠ける」の意味です。物の破損を表します。
  • 子どもたちは、夕方の公園を元気よくかけていった。
    速く走る「駆ける」の意味です。動きの勢いや軽快さが伝わります。

かけるとつけるの違い

「かける」と混同しやすい言葉に「つける」があります。どちらも、何かを別のものに関係させる点では似ていますが、中心になるイメージが異なります。

「かける」は、上からのせる、つるす、働きかける、時間や力を向けるといった意味で使われます。一方、「つける」は、くっつける、付着させる、装着する、状態を生じさせるという意味が中心です。

言葉 中心の意味 自然な例
かける 上にのせる、つるす、対象に働きかける、時間や力を使う。 眼鏡をかける、電話をかける、時間をかける
つける くっつける、付着させる、装着する、状態を加える。 シールをつける、電気をつける、名前をつける

たとえば「眼鏡」は顔に固定して身につけるものですが、慣用的には「眼鏡をかける」と言います。反対に、コンタクトレンズは目に直接装着するため「コンタクトをつける」が自然です。

かけるの類語・言い換え表現

「かける」は意味が多いため、類語も用法によって変わります。言い換えるときは、どの意味の「かける」なのかを先に確認することが大切です。

意味 類語・言い換え ニュアンス
物を掛ける つるす、のせる、取り付ける 位置や状態を具体的に表す言い換えです。
時間・費用をかける 費やす、割く、投じる 「費やす」は時間や労力を使う意味が強く、「投じる」は改まった文章に向きます。
電話をかける 電話する、連絡する 「連絡する」は電話以外の手段も含みます。
鍵をかける 閉める、施錠する 「施錠する」は説明文や掲示に向く改まった表現です。
大切なものをかける 賭す、託す、全力を注ぐ 結果が不確かなものに挑む、または強い決意を示す表現です。
欠ける 不足する、損なわれる、抜ける 物の一部だけでなく、「配慮に欠ける」のように性質の不足にも使えます。
駆ける 走る、疾走する 「疾走する」は速さや勢いを強調する表現です。

「かける」全体に対する一つの明確な対義語はありません。用法ごとに、「鍵をかける」の反対は「鍵を開ける」、「欠ける」の反対に近い表現は「そろう」「満ちる」、「時間をかける」の反対に近い表現は「省く」「短縮する」となります。

かけるを使うときの注意点

第一に、漢字の使い分けに注意が必要です。「川に橋を掛ける」と書いても意味は通じることがありますが、正確に表したい文章では「架ける」が適しています。「皿が掛ける」ではなく「皿が欠ける」と書きます。

第二に、「かける」と「かかる」の違いにも注意しましょう。「時間をかける」は自分が時間を使う意味で、「時間がかかる」は物事の完了まで時間が必要である意味です。「準備に時間をかけた」と「準備に時間がかかった」では、主語の意図や受け身の感じが少し異なります。

第三に、「欠ける」は自動詞として使うのが基本です。「茶わんが欠ける」は自然ですが、「茶わんを欠ける」は一般的ではありません。意図的に一部をなくす意味なら「欠く」「欠けさせる」などを使います。

また、「命をかける」「すべてをかける」は強い決意を表す表現です。日常の軽い場面で多用すると大げさに聞こえることがあるため、文章の調子に合わせて使うとよいでしょう。

まとめ

「かける」は、物を掛ける、電話をする、時間を使う、橋を架ける、大切なものを懸ける・賭ける、一部が欠ける、速く駆けるなど、多くの意味を持つ言葉です。ひらがなで書くと柔らかく読めますが、文章で意味を明確にしたい場合は漢字の使い分けが重要です。

特に「つける」とは似ていますが、「かける」は上にのせる・働きかける・力や時間を向ける意味が中心で、「つける」は付着・装着・状態の追加が中心です。文脈に合う言い換えを考えると、自然に使い分けやすくなります。

関連語

  • 掛ける
  • 架ける
  • 懸ける
  • 賭ける
  • 欠ける
  • 駆ける
  • かかる
  • つける
  • 費やす
  • 施錠する

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