脅威の意味とは?使い方・例文・類語との違いをわかりやすく解説

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脅威の意味

「脅威(きょうい)」とは「害や危険をもたらすおそれがあり、人に不安や恐れを感じさせるもの・事柄」のことです。

単に「こわいもの」というだけでなく、「そのままにしておくと悪い影響を受けるかもしれない」と感じさせる存在を指します。たとえば、台風は生活や安全をおびやかす脅威になり、強い競合企業は自社の売上を減らす脅威になりえます。

「脅」という字には「おびやかす」「相手を不安にさせる」という意味があり、「威」には「人をおそれさせる力や勢い」という意味があります。二つが合わさった「脅威」は、相手や周囲に危険や圧力を感じさせる力のあるものを表す言葉です。

脅威の読み方

「脅威」は「きょうい」と読みます。

同じ読み方の言葉に「驚異(きょうい)」がありますが、意味は異なります。「脅威」は危険や不安を感じさせるもの、「驚異」は驚くほどすばらしいことや不思議なことを表します。書き間違えやすいので注意が必要です。

脅威をわかりやすく言うと

脅威をわかりやすく言うと、「放っておくと害を受けそうなもの」「安全や利益をおびやかす存在」「こわさや不安を感じさせる危険な要素」です。

日常的な言い換えでは、「危ないもの」「こわい存在」「心配な要因」と言えます。ただし、「脅威」はやや硬い表現で、日常会話よりも文章、報告、ニュース、ビジネス、社会問題の説明などでよく使われます。

たとえば、「新しい感染症の広がりは社会にとって脅威だ」と言う場合、その感染症が人々の健康や生活に悪影響を及ぼすおそれがある、という意味になります。

脅威の使い方

「脅威」は、人・自然現象・病気・技術・競合相手・社会問題など、幅広い対象に使えます。共通しているのは、「何らかの害や悪影響を与える可能性がある」と見なされている点です。

よく使われる形には、次のようなものがあります。

  • 脅威となる:あるものが危険な存在になることを表す。
  • 脅威を感じる:相手や状況に対して、不安や危険を感じることを表す。
  • 脅威にさらされる:危険や不安定な状況の中に置かれることを表す。
  • 脅威が高まる:危険性や不安が以前より大きくなることを表す。
  • 安全保障上の脅威:国や社会の安全に悪影響を及ぼすおそれがあるものを表す。

文章で使うときは、やや客観的で重いニュアンスになります。「こわい」よりも改まっており、「危険」よりも、その危険が相手や社会をおびやかしている印象が強くなります。

脅威を使った例文

  • 大型の台風は、沿岸地域の暮らしにとって大きな脅威となる。
    自然現象が人々の安全や生活をおびやかす場合の使い方です。
  • 新しい競合サービスの登場を、会社は深刻な脅威として受け止めた。
    ビジネスで、相手の存在が売上や立場をおびやかすことを表しています。
  • 森に近い村では、山火事の脅威に備えて避難経路を確認している。
    起こりうる危険に対して、事前に備える場面で使われています。
  • その投手の速球は、相手チームにとって大きな脅威だった。
    スポーツで、相手に強い警戒心や不安を与える存在を表す例です。
  • 個人情報の流出は、利用者の安心を脅かす脅威になりかねない。
    情報管理や社会問題について、悪影響の可能性を述べる文章表現です。
  • 彼女は敵ではないが、その才能は同じ分野で働く人たちに脅威を感じさせた。
    人の能力が、周囲に「自分の立場が危うくなるかもしれない」と思わせる場合の使い方です。
  • 気候変動は、農業や水資源に長期的な脅威をもたらすと考えられている。
    すぐに起きる危険だけでなく、将来にわたる大きな不安要因にも使えます。

脅威と「危険」の違い

「脅威」と「危険」はどちらも悪い結果のおそれを表しますが、焦点が少し違います。「危険」は、けが・損害・失敗などが起こる可能性そのものを広く表します。一方、「脅威」は、その危険をもたらす存在や力が、こちらをおびやかしているというニュアンスを持ちます。

言葉 中心となる意味 使い方の例
脅威 こちらをおびやかす危険な存在や要因 新しい競合は会社にとって脅威だ。
危険 悪いことが起こる可能性や状態 濡れた床は滑る危険がある。

つまり、「危険」は状態や可能性に広く使える言葉で、「脅威」はその危険が自分たちに迫ってくるような印象を伴う言葉です。

脅威の類語・言い換え表現

「脅威」は文脈によって、いくつかの言葉に言い換えられます。ただし、完全に同じ意味ではないため、何を強調したいかによって使い分けます。

類語・言い換え ニュアンス
危険 悪い結果が起こる可能性を広く表す。日常的にも使いやすい。
リスク 損失や不利益が生じる可能性。ビジネスや金融、計画の話でよく使う。
危機 重大な悪い事態が目前にある、またはすでに起こりつつある状態。
不安要因 将来に悪い影響を与えるかもしれない心配のもと。比較的やわらかい表現。
脅迫 相手をおどして、何かをさせようとする行為。存在や状況を表す「脅威」とは違う。
威圧 強い態度や力で相手を押さえつけること。心理的な圧力に焦点がある。

反対に近い言葉としては、「安全」「安心」「保護」などがあります。ただし、「脅威」には文脈によって対象や程度が変わるため、はっきり一語で対応する対義語があるとは言い切れません。

脅威を使うときの注意点

まず注意したいのは、「脅威」と「驚異」の書き分けです。「脅威」は危険や不安を感じさせるものを表し、「驚異」は驚くほどすばらしいこと、または不思議なことを表します。

  • 脅威の存在:危険を感じさせる存在。
  • 驚異の記録:驚くほどすばらしい記録。

たとえば、「驚くほど速い成長」をほめるなら「驚異的な成長」が自然です。一方、その成長が競争相手にとって大きな不安材料になるなら「脅威となる成長」と表現できます。

また、「脅威」はやや重い語です。軽い心配や小さな不便に対して使うと、大げさに聞こえることがあります。日常会話では「少し心配」「危ないかもしれない」と言ったほうが自然な場合もあります。

さらに、相手を言葉でおどして要求を通そうとする行為は、通常「脅迫」と言います。「脅威」は、その人や物事が危険な存在として感じられることを表す言葉であり、具体的におどす行為そのものを指すとは限りません。

英語では、一般に「threat」が近い表現です。たとえば「a threat to security」は「安全保障上の脅威」と訳せます。ただし、日本語と同じく、文脈によって「危険」「おそれ」「威嚇」など訳し分けることがあります。

まとめ

「脅威(きょうい)」は、害や危険をもたらすおそれがあり、人に不安や恐れを感じさせるものを表す言葉です。自然災害、病気、競合相手、社会問題、技術上の問題など、さまざまな対象に使えます。

「危険」は悪いことが起こる可能性を広く表すのに対し、「脅威」はその危険がこちらをおびやかす存在として感じられる点に特徴があります。また、同じ読み方の「驚異」は「驚くほどすばらしいこと」を表すため、意味も漢字も異なります。

文章で使うときは、少し硬く、深刻な印象を持つ表現です。軽い心配には使いすぎず、「安全や利益をおびやかすほどの要因か」を考えて使うと自然です。

関連語

  • 危険
  • リスク
  • 危機
  • 不安要因
  • 威圧
  • 脅迫
  • 安全
  • 驚異

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