従事の意味とは?使い方・例文・類語との違いをわかりやすく解説

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従事の意味

「従事(じゅうじ)」とは「ある仕事や業務に携わり、その活動を行うこと」を意味する言葉です。

単にその場にいるという意味ではなく、仕事・任務・活動の一部を担って実際に行っている、という意味を含みます。たとえば「医療に従事する」は、医師・看護師・薬剤師などとして医療の仕事に携わっていることを表します。

日常会話でも使えますが、やや改まった言い方です。職業、業務内容、研究、作業、ボランティア活動などについて、文章や説明文でよく用いられます。

従事の読み方

「従事」は「じゅうじ」と読みます。

「従」は「従う」「付き従う」などに使われる漢字で、「事」は「仕事」「事柄」などを表します。ただし、「従事」は「誰かに従う」という意味ではなく、「仕事や業務に携わる」という意味で覚えるのが自然です。

従事をわかりやすく言うと

「従事」をわかりやすく言うと、「その仕事をしている」「その業務に携わっている」「その活動に関わって働いている」という意味です。

たとえば「介護に従事している」は、「介護の仕事をしている」「介護の現場で働いている」と言い換えられます。「研究に従事している」は、「研究活動に取り組んでいる」「研究の仕事をしている」という意味になります。

くだけた会話では「働いている」「やっている」と言うほうが自然な場合もあります。一方で、履歴書、職務経歴書、会社案内、行政文書、説明資料などでは「従事」を使うと、落ち着いた公的な印象になります。

従事の使い方

「従事」は、多くの場合「〜に従事する」「〜に従事している」の形で使います。「〜」には、仕事の分野、業務内容、職務、活動などが入ります。

  • 医療に従事する
  • 教育に従事する
  • 農業に従事する
  • 研究開発に従事する
  • 製造業務に従事する
  • 災害支援活動に従事する

文章で使うときは、「その人がどの分野・どの業務を担当しているのか」を説明する働きがあります。「会社に従事する」よりも、「会社で営業業務に従事する」「製造部門で検査業務に従事する」のように、具体的な仕事の中身と結びつけるほうが自然です。

また、「従事」は一時的な手伝いよりも、ある程度継続して関わる仕事や活動に使われやすい言葉です。「少しだけ手伝った」というより、「その業務を担当していた」「その仕事に携わっていた」というニュアンスがあります。

従事を使った例文

  • 彼女は大学を卒業してから、地域医療に従事している。
    職業として医療の仕事に携わっていることを表しています。
  • 父は長年、山間部で林業に従事してきた。
    長い期間、その仕事を続けてきたというニュアンスがあります。
  • この工場では、多くの従業員が食品の製造に従事している。
    具体的な業務内容を説明する文章での使い方です。
  • 前職では、顧客データの分析業務に従事していました。
    職務経歴や面接で、自分の経験を改まって述べる表現です。
  • 研究チームは、新しい電池材料の開発に従事している。
    研究や開発など、専門的な活動にも使えます。
  • 災害のあと、職員は避難所の運営に従事した。
    一定期間、任務として活動に当たったことを示しています。
  • 休日に、地域の清掃ボランティアに従事する人もいる。
    仕事だけでなく、社会的な活動に携わる場合にも使えます。
  • 兄は介護の仕事に従事しています。
    日常会話でも使えますが、「介護の仕事をしています」より少し改まった言い方です。

従事と勤務の違い

「従事」と混同されやすい言葉に「勤務」があります。どちらも仕事に関係しますが、注目している点が異なります。

言葉 中心となる意味 使い方の例
従事 仕事や業務の内容に携わること 研究開発に従事する、医療に従事する
勤務 会社・施設などに勤めて働くこと 病院に勤務する、本社勤務になる

「勤務」は、勤め先・勤務先・勤務時間・勤務形態など、働く場所や働き方に焦点があります。一方、「従事」は、どの仕事や業務をしているかに焦点があります。

そのため、「病院に勤務する」は自然ですが、「病院に従事する」は不自然です。「病院で医療業務に従事する」「病院で看護業務に従事する」のように、業務内容を示すと自然になります。

従事の類語・言い換え表現

「従事」は、文脈によっていくつかの言葉に言い換えられます。ただし、それぞれ少しずつニュアンスが異なります。

類語・言い換え 意味・ニュアンス
携わる 仕事や活動に関係して関わる。従事より少しやわらかい表現。 教育に携わる
働く 日常的で広く使える言い方。職業として仕事をする意味。 工場で働く
勤務する 会社や施設に勤めること。場所や所属を表しやすい。 支店に勤務する
担当する 特定の仕事を受け持つこと。役割の範囲がはっきりしている。 広報を担当する
取り組む 課題や活動に力を入れて向き合うこと。努力の姿勢が出やすい。 品質改善に取り組む
就く 職業や地位に身を置くこと。「仕事に就く」の形で使う。 教職に就く

特に「携わる」は「従事」と近い言葉です。ただし、「従事」は仕事・業務として関わる印象が強く、「携わる」は仕事以外の活動や一部の関与にも使いやすい表現です。

「従事」には、はっきりした一語の対義語はありません。反対に近い表現としては、「その仕事を離れる」「退く」「離職する」「従事していない」などが文脈に応じて使われます。

従事を使うときの注意点

「従事」を使うときは、まず助詞に注意します。基本は「仕事に従事する」「業務に従事する」のように、「に」を使います。「営業を従事する」は不自然で、「営業に従事する」または「営業を担当する」とするのが自然です。

また、「従事」はやや硬い表現です。友人との会話で「今日は皿洗いに従事した」と言うと、冗談としては成り立つ場合がありますが、普通の言い方としては大げさです。日常的には「皿洗いをした」「手伝った」のほうが自然です。

会社名や場所だけに直接つけるのも避けたほうがよい場合があります。「メーカーに従事している」より、「メーカーで製品開発に従事している」のほうが意味が明確です。働く場所を言いたいなら「メーカーに勤務している」、仕事の内容を言いたいなら「製品開発に従事している」と使い分けます。

さらに、「従事者」という言葉は「その仕事や業務に携わる人」を表しますが、必ずしも正社員だけを指すとは限りません。文脈によって、職員、作業員、専門職、ボランティアなどを含むことがあります。

まとめ

「従事(じゅうじ)」は、ある仕事や業務に携わり、その活動を行うことを表す言葉です。「医療に従事する」「研究に従事する」「製造業務に従事する」のように、仕事の内容や活動分野と結びつけて使います。

「勤務」は働く場所や所属に焦点があり、「従事」は業務内容に焦点があります。「会社に勤務する」は自然ですが、「会社に従事する」よりも「会社で営業業務に従事する」のほうが自然です。

日常会話では「働く」「携わる」「担当する」と言い換えられる場合もあります。文章で使うと、やや改まった、客観的で落ち着いた印象になります。

関連語

  • 従事者
  • 勤務
  • 携わる
  • 担当
  • 就業
  • 就労
  • 業務
  • 職務

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