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目次
通りの意味
「通り(とおり)」とは「人や車が行き来する道、物事の進み方や状態、または内容・方法がそれと同じであること」を意味する言葉です。
「通り」には大きく分けて、道を表す意味と、物事の状態・方法・内容を表す意味があります。たとえば「駅前の通り」は道を指し、「説明した通り」は説明した内容と同じであることを表します。
また、「二通りの方法」のように、方法・種類・型の数を数えるときにも使われます。この場合は「二種類」「二つのやり方」に近い意味です。
通りの読み方
「通り」は、ふつう「とおり」と読みます。「大通り」は「おおどおり」、「裏通り」は「うらどおり」のように、前に付く語によって連濁して「どおり」と読むことがあります。
また、「一通り」は「ひととおり」、「二通り」は「ふたとおり」、「三通り」は「さんとおり」と読みます。数を伴う場合も、基本は「とおり」と読むと考えるとわかりやすいでしょう。
通りをわかりやすく言うと
「通り」をわかりやすく言うと、道の意味では「人や車が通る道」、内容や方法の意味では「そのまま」「同じように」「やり方や種類」と言い換えられます。
| 使い方 | 意味 | 言い換え |
|---|---|---|
| 駅前の通り | 人や車が通る道 | 道路、街路、道筋 |
| 予定通り | 予定と同じであること | 予定どおり、そのまま |
| 二通りの考え方 | 考え方の種類が二つあること | 二種類、二つの方法 |
このように、「通り」は一語で複数の働きを持ちます。前後の言葉を見ると、道を指しているのか、内容の一致を表しているのか、種類を数えているのかを判断できます。
通りの使い方
「通り」は、日常会話でも文章でもよく使われます。道を表すときは「にぎやかな通り」「表通り」「商店街の通り」のように、場所や街の様子を説明します。
内容や方法を表すときは、「言った通り」「見た通り」「いつも通り」「予定通り」のように使います。この場合は、「前に述べた内容と同じ」「予想や計画とずれていない」という意味になります。
文章で使うと、「通り」は簡潔で落ち着いた印象になります。たとえば「下記の通りです」は、ビジネス文書や案内文でよく使われる表現です。一方、会話では「そのとおり」「言ったとおり」のように、ひらがなで書かれることも多くあります。
よく使われる組み合わせには、次のようなものがあります。
- 予定通り:予定と同じように進むこと。
- いつも通り:普段と変わらないこと。
- その通り:相手の発言が正しいこと。
- 言った通り:発言した内容と同じであること。
- 一通り:全体をざっと行うこと、または一応そろっていること。
- 大通り:幅が広く、人や車の往来が多い道。
通りを使った例文
- 駅前の通りには、夕方になると多くの人が集まります。
「通り」が、人や車が行き来する道を表している例です。 - 案内された通りに進むと、右手に小さな公園が見えます。
「案内された内容と同じように」という意味で使われています。 - 会議は予定通り午前十時に始まりました。
計画と実際の進行が一致していることを表します。 - あなたの言う通り、この方法では時間が足りないかもしれません。
相手の意見や説明を認めるときの使い方です。 - この問題には、少なくとも三通りの解き方があります。
方法や種類の数を数える表現として使われています。 - いつも通りに見える彼も、今日は少し緊張しているようでした。
普段と同じ様子を表しながら、細かな違いを含ませた文です。 - 下記の通り、来週から受付時間を変更します。
ビジネス文書や案内文で、これから示す内容を受ける表現です。 - 表通りを避けて、静かな裏通りを歩きました。
道の性質や位置を表す語と結びついた使い方です。
通りと道の違い
「通り」と「道」はどちらも、人や車が移動する場所を表します。ただし、「道」はとても広い言葉で、山道、帰り道、人生の道のように、具体的な通行場所から比喩まで幅広く使えます。
一方、「通り」は、人通りや車通りのある街中の道を表すことが多く、場所の雰囲気や往来の様子を含みやすい言葉です。また、「予定通り」「その通り」のように、「道」にはない一致・方法・種類の意味でも使われます。
| 言葉 | 主な意味 | ニュアンス | 例 |
|---|---|---|---|
| 通り | 人や車が行き来する街中の道、または内容・方法の一致 | 往来や街の様子を感じさせる。抽象的な一致にも使う。 | 商店街の通り、予定通り |
| 道 | 通行する場所、進む方向、物事の進み方 | 範囲が広く、自然の道や比喩にも使いやすい。 | 細い道、学問の道 |
たとえば「山の通り」よりは「山道」のほうが自然です。一方、「にぎやかな道」でも意味は通じますが、街の通行量や雰囲気を表したいときは「にぎやかな通り」のほうが自然に響きます。
通りの類語・言い換え表現
「通り」は意味が複数あるため、類語も使い分けが必要です。道を表す場合と、内容の一致を表す場合では、言い換えられる言葉が異なります。
| 類語・言い換え | 意味・ニュアンス | 使い分けの例 |
|---|---|---|
| 道路 | 人や車が通るために整備された道。やや公的・客観的な語。 | 道路工事、道路標識 |
| 街路 | 町の中にある道路。文章語寄りで、都市の景観を述べるときに合う。 | 街路樹のある街路 |
| 道筋 | 進んでいく経路。実際の道にも、話の流れにも使える。 | 駅までの道筋、説明の道筋 |
| そのまま | 変えずに同じ状態であること。「言った通り」の言い換えになりやすい。 | 指示のそのままに進める |
| 同様 | ほぼ同じであること。説明文や報告書で使いやすい。 | 前回と同様の手順 |
| 種類 | 物事を分けた型や区分。「三通り」は「三種類」に近い。 | 二種類の案、三通りの案 |
反対語については、意味によって変わるため、「通り」全体に対応するはっきりした対義語はありません。ただし、「予定通り」に対しては「予定外」「予定と違う」、「いつも通り」に対しては「いつもと違う」が反対に近い表現です。
通りを使うときの注意点
「通り」は便利な言葉ですが、意味を取り違えると不自然になります。特に、道の意味と「同じように」という意味を混ぜて考えないことが大切です。
表記にも注意が必要です。街の道を表す場合は「通り」と漢字で書くのが自然です。一方、「そのとおり」「言ったとおり」のように内容の一致を表す場合は、ひらがなで書かれることも多くあります。文章全体の表記をそろえる目的で、あえて「その通り」と漢字にすることもあります。
また、「下記の通り」は文書でよく使われますが、やや改まった表現です。友人との会話では「次のように」「こういう内容で」のほうが自然な場合があります。
「一通り」は、「一回通る」という意味だけではありません。「一通り確認した」は「細かく完全に確認した」ではなく、「全体をざっと確認した」「必要な範囲をひとまず確認した」という意味で使われることが多い表現です。
英語で表す場合、道の意味では「street」や「road」、内容の一致では「as」や「as stated」、種類の意味では「way」や「kind」が近い表現になります。ただし、日本語の「通り」が一語で持つ幅を、そのまま一つの英語に置き換えることはできません。
まとめ
「通り」は、人や車が行き来する道を表すほか、「予定通り」「言った通り」のように内容や方法が同じであること、「三通り」のように種類や方法の数を表す言葉です。
「道」と似ていますが、「通り」は街中の往来や、内容の一致を表す使い方が特徴です。文章では「下記の通り」「予定通り」のように、やや改まった場面でもよく使われます。
使うときは、道を指しているのか、同じ内容を指しているのか、種類を数えているのかを前後の文脈で整理すると、自然で正確な表現になります。
関連語
- 道
- 道路
- 街路
- 道筋
- 予定通り
- いつも通り
- その通り
- 一通り
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