控えるの意味とは?使い方・例文・類語との違いをわかりやすく解説

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控えるの意味

「控える(ひかえる)」とは「行動や量を少なくすること、予定や順番に備えて待つこと、または忘れないように書き留めること」を意味する言葉です。

日常でよく使われる意味は、大きく分けて「やりすぎないようにする」「順番や予定を待つ」「記録しておく」の三つです。たとえば「甘いものを控える」は量を少なくする意味、「出番を控える」は出番を待つ意味、「番号を控える」は番号を書き留める意味になります。

また、「発言を控える」のように、自分から積極的に言ったり行ったりするのを避ける意味でも使います。この場合は、単に「しない」というより、場面や相手への配慮から慎重に行動するニュアンスがあります。

控えるの読み方

「控える」は「ひかえる」と読みます。

同じ漢字を使った語には「控除(こうじょ)」「控訴(こうそ)」「控室(ひかえしつ)」などがあります。「控える」は訓読みで、日常会話でも文章でも広く使われる言葉です。

漢字の「控」には、強く前に出ずにとどまる、手元に残す、書き留めるといった意味合いがあります。そのため「控える」は、行動を抑え気味にする場合にも、出番まで待つ場合にも、情報を手元に残す場合にも使われます。

控えるをわかりやすく言うと

「控える」をわかりやすく言うと、「やりすぎないようにする」「今はしないでおく」「出番まで待つ」「メモしておく」という意味です。

ただし、どの意味になるかは、後ろに続く言葉によって変わります。よく使われる形を整理すると、次のようになります。

使い方 意味 例
量や行動を控える 少なくする、やりすぎない 外食を控える、飲酒を控える
発言や判断を控える 今は言わない、差し出がましいことをしない コメントを控える、断定を控える
予定や出番を控える 近い将来に予定がある、順番を待つ 試験を控える、舞台袖に控える
番号や内容を控える 忘れないように書き留める 連絡先を控える、予約番号を控える

文章で使うと、直接的な「やめる」よりも少しやわらかく、慎重で丁寧な印象になります。たとえば「発言しません」より「発言を控えます」のほうが、相手や状況への配慮が感じられます。

控えるの使い方

「控える」は、日常会話、仕事の連絡、案内文、公的な文章などでよく使われます。意味が複数あるため、何を控えるのかをはっきり書くことが大切です。

日常会話では、「今日は油っこいものを控える」「夜更かしを控える」のように、生活の中で量や回数を少なくする意味でよく使います。この場合、「完全にやめる」ではなく「ほどほどにする」という意味になることが多いです。

仕事や改まった文章では、「詳細な説明は控えます」「個別の回答は控えさせていただきます」のように、発言や対応をしないことを丁寧に示します。相手を拒絶する表現としてではなく、事情があって述べない、対応しないという含みを持ちます。

予定については、「結婚式を控えている」「大事な会議を控えている」のように、近い将来に大切な出来事があることを表します。この使い方では、本人や関係者が準備中である、緊張感がある、といったニュアンスも出ます。

記録の意味では、「受付番号を控えてください」「相手の名前を控えておく」のように使います。これは「メモする」「記録する」に近く、忘れたり確認できなくなったりしないように情報を残す表現です。

控えるを使った例文

  • 最近は体調を考えて、夜遅い食事を控えている。
    量や回数を少なくする意味です。「完全に食べない」ではなく、できるだけ避けるニュアンスがあります。
  • 会議中は、根拠のない発言を控えるようにした。
    その場にふさわしくない発言をしないよう慎重にする使い方です。
  • 発表を控えた学生たちは、廊下で資料を見直していた。
    出番や予定が近づいている意味です。緊張感や準備中の様子も伝わります。
  • 予約番号を控えておくと、当日の確認がスムーズになる。
    忘れないように書き留める意味です。「メモしておく」と言い換えられます。
  • 台風が近づいていたため、その日の外出は控えた。
    状況を考えて行動を避ける意味です。安全や配慮から「しないでおく」場合に使えます。
  • 舞台袖には、次に登場する出演者が静かに控えていた。
    順番を待ってそばにいる意味です。人が待機している場面に合います。
  • 詳しい金額については、ここでの説明を控えさせていただきます。
    ビジネスや案内文で使われる丁寧な表現です。話さない理由があることをやわらかく示します。
  • その町は、背後に大きな山を控えた落ち着いた場所だった。
    「近くに位置している」という意味で使われています。やや文章的な表現です。

控えると「抑える」の違い

「控える」と混同されやすい言葉に「抑える」があります。どちらも「強く出ないようにする」という点では似ていますが、中心となる意味が異なります。

「控える」は、行動や発言の量を少なくしたり、あえてしないでおいたりすることです。一方、「抑える」は、感情・勢い・音・力などが大きくならないように押しとどめることです。

言葉 中心の意味 自然な例
控える 行動を少なくする、今はしないでおく 発言を控える、外出を控える
抑える 勢いや感情などを強くならないようにする 怒りを抑える、音量を抑える

たとえば「発言を控える」は、発言そのものを少なくする、または言わないでおく意味です。「感情を抑える」は、感情が表に出すぎないようにこらえる意味です。「甘いものを抑える」よりも「甘いものを控える」のほうが自然です。

控えるの類語・言い換え表現

「控える」は意味が広いため、文脈に合わせて言い換える必要があります。すべての場面で同じ類語に置き換えられるわけではありません。

類語・言い換え ニュアンス 合う場面
慎む 礼儀や節度を意識して、行動を抑える 軽率な発言を慎む
避ける 好ましくないものから離れる、しないようにする 混雑を避ける
遠慮する 相手や場面に配慮して、自分の行動を控えめにする 発言を遠慮する
差し控える 発言や行動をしないでおくことを、より改まって表す 回答を差し控える
制限する 範囲や量に上限を設ける 利用時間を制限する
待機する 出番や指示を待って、その場にいる 会場の外で待機する
書き留める 忘れないように文字で残す 電話番号を書き留める

対義語として一語で完全に対応するものは、意味によって変わるため、はっきりした対義語はありません。文脈によっては「行う」「増やす」「進み出る」「発言する」「記録しない」などが反対に近い表現になります。

英語で表す場合も意味によって異なります。量を少なくする意味では「cut down on」や「refrain from」、待機する意味では「stand by」、書き留める意味では「write down」が近い表現です。ただし、日本語の「控える」が持つ丁寧さや配慮の感じは、文全体で補う必要があります。

控えるを使うときの注意点

「控える」は便利な言葉ですが、意味が広いぶん、文脈が足りないと伝わりにくくなることがあります。特に「控えてください」だけでは、何を少なくするのか、何をしないでおくのかが曖昧です。「大声での会話は控えてください」「写真撮影は控えてください」のように、対象を明確にすると誤解を避けられます。

また、「控える」は「完全にやめる」とは限りません。「甘いものを控える」は、多くの場合「量を減らす」という意味です。完全な禁止を表したい場合は、「禁止する」「しない」「避ける」などの表現のほうが明確です。

仕事の文章で「回答を控えます」「説明を控えます」と書くと、やや硬く、距離のある印象になることがあります。丁寧ではありますが、理由を添えないと冷たく感じられる場合もあります。必要に応じて「確認中のため」「個別の事情に関わるため」など、差し支えない範囲で理由を補うと自然です。

「控える」と「抑える」の書き分けにも注意が必要です。「出費を控える」は出費を少なくする意味、「出費を抑える」は金額が大きくならないようにする意味です。近い意味で使える場合もありますが、「感情を控える」よりは「感情を抑える」のほうが一般的です。

まとめ

「控える」は、「量や行動を少なくする」「発言や行動をしないでおく」「出番や予定を待つ」「情報を書き留める」といった意味を持つ言葉です。日常会話では「食事を控える」「外出を控える」、文章では「発言を控える」「回答を控える」のように使われます。

似た言葉の「抑える」は、勢いや感情などが強くならないようにする意味が中心です。「控える」は行動そのものを少なくする、またはしないでおく点に重点があります。

使うときは、何を控えるのかを明確にすることが大切です。丁寧で落ち着いた表現として使える一方、曖昧に使うと意味が取りにくくなるため、対象や理由を必要に応じて補うとよいでしょう。

関連語

  • 抑える
  • 慎む
  • 避ける
  • 遠慮する
  • 差し控える
  • 制限する
  • 待機する
  • 書き留める
  • 控えめ
  • 控室

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