設けるの意味とは?使い方・例文・類語との違いをわかりやすく解説

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設けるの意味

「設ける(もうける)」とは「目的に応じて施設・制度・機会・時間などを新しく作ったり用意したりすること」を意味する言葉です。

「設ける」は、ただ何かを作るというよりも、必要な目的があって、あらかじめ形や仕組みを整えるときに使います。たとえば「相談窓口を設ける」は、相談を受けるための場所や仕組みを用意するという意味です。

対象になるものは幅広く、物理的な場所や設備だけでなく、「基準を設ける」「機会を設ける」「時間を設ける」のように、制度・条件・場面・時間にも使われます。文章では少し改まった印象があり、仕事の文書、案内文、説明文、公的な文章などでよく用いられます。

設けるの読み方

「設ける」は「もうける」と読みます。

「設」は「設定」「設置」「施設」などにも使われる漢字で、基本的には「作って備える」「配置する」「定める」といった意味を持ちます。「設ける」もこの意味に近く、必要なものを作って備えることを表します。

同じ読みの言葉に「儲ける」がありますが、これは主に「利益を得る」という意味です。「制度をもうける」は「設ける」、「お金をもうける」は「儲ける」と書くのが一般的です。

設けるをわかりやすく言うと

「設ける」をわかりやすく言うと、「必要なものを作って用意する」「目的に合わせて場所や機会を準備する」という意味です。

たとえば、会議で質問できるようにするなら「質問時間を設ける」、利用者が相談できるようにするなら「相談窓口を設ける」と表現します。どちらも、何かを行いやすくするために、あらかじめ場や仕組みを整えている点が共通しています。

対象 表現例 意味
場所・設備 休憩スペースを設ける 休むための場所を用意する
時間 質問時間を設ける 質問できる時間を取る
制度・基準 基準を設ける 判断の目安を定める
機会・場 話し合いの場を設ける 話し合える機会を作る

設けるの使い方

「設ける」は、多くの場合「〜を設ける」の形で使います。「窓口を設ける」「制限を設ける」「期間を設ける」のように、作る対象を「を」で示します。

日常会話でも使えますが、「作る」「用意する」よりもやや硬い表現です。そのため、友人との軽い会話では「時間を作る」と言うほうが自然な場合があります。一方、案内文や説明文では「時間を設ける」のほうが落ち着いた印象になります。

文章で使うと、「計画的に準備した」「目的のために正式に整えた」というニュアンスが出ます。たとえば「上限を設ける」は、なんとなく上限があるのではなく、あらかじめ条件として定めたことを表します。

受け身の形では「設けられる」となり、「会場には案内所が設けられている」のように使います。この形は、施設案内や規則の説明でよく見られます。

設けるを使った例文

  • 会場の入口に案内窓口を設けた。
    来場者を案内するための場所を新しく用意したという使い方です。
  • 会議の最後に、質問時間を設けます。
    質問できる時間をあらかじめ取っておくという意味です。
  • 新しい制度では、利用できる人に一定の条件を設ける予定です。
    誰でも利用できるのではなく、条件を定めるというニュアンスがあります。
  • 庭の一角に小さな菜園を設けた。
    特定の目的のために場所を区切って用意したことを表しています。
  • 読みやすさを考えて、各章の終わりに要約欄を設けた。
    文章や資料の構成の中に、特定の欄を作る場合にも使えます。
  • 住民の意見を聞くため、意見交換の場を設けることになった。
    話し合いの機会を正式に用意するという意味です。
  • この施設には、子ども連れの利用者向けに休憩室が設けられている。
    設備がすでに用意されていることを、受け身の形で表しています。
  • 作業の安全を守るため、立ち入り禁止の区域を設けた。
    危険を避ける目的で、範囲や制限を定めたことを示しています。

設けると「作る」の違い

「設ける」と最も混同されやすい言葉は「作る」です。どちらも新しく何かを生み出す点では似ていますが、使える範囲とニュアンスが異なります。

「作る」は非常に広い言葉で、料理、作品、文章、建物、仕組みなどに幅広く使えます。一方、「設ける」は、目的に応じて場所・制度・機会・条件などを整える場合に向いています。

言葉 中心となる意味 使いやすい対象 例
設ける 目的のために整えて用意する 窓口、制度、時間、基準、場所、機会 相談窓口を設ける
作る 新しく形にする、生み出す 料理、作品、文章、物、仕組みなど全般 昼食を作る

たとえば「質問時間を作る」も意味は通じますが、「質問時間を設ける」と言うと、会議や説明会の進行の中に正式な時間を用意した印象になります。反対に、「夕食を設ける」は通常不自然で、「夕食を作る」と言います。

設けるの類語・言い換え表現

「設ける」は文脈によって言い換えが変わります。場所や設備なら「設置する」、制度や規則なら「定める」「制定する」、時間や機会なら「用意する」「確保する」が近い表現になります。

類語・言い換え ニュアンス 例
用意する 必要なものを準備する。やわらかい表現。 席を用意する
設置する 設備や機器を置いて使える状態にする。 防犯カメラを設置する
設定する 数値、条件、範囲などを決める。 上限を設定する
定める 規則や基準を決める。文章語として使いやすい。 基準を定める
開設する 窓口、講座、サイト、施設などを新しく始める。 相談窓口を開設する
確保する 必要な分を失わないように取っておく。 準備時間を確保する

英語で表す場合は、対象によって表現が変わります。「窓口を設ける」は set up、「制度を設ける」は establish、「時間を設ける」は provide time や set aside time などが使われます。ただし、日本語の「設ける」は一語で広い対象に使えるため、英語では文脈に合わせた訳し分けが必要です。

設けるを使うときの注意点

まず、「儲ける」との書き分けに注意が必要です。「利益をもうける」は「儲ける」であり、「利益を設ける」と書くと通常は不自然です。「設ける」は、場所・制度・時間・機会・基準などを用意する意味で使います。

次に、何にでも使えるわけではありません。「昼食を設ける」「服を設ける」のような表現は、一般的な文脈では不自然です。この場合は「作る」「用意する」を使うほうが自然です。ただし、「宴席を設ける」のように、改まった場を用意する意味では使える場合があります。

また、「設ける」は他動詞なので、基本的には「〜を設ける」と目的語を置きます。「基準が設ける」ではなく、「基準を設ける」または「基準が設けられる」と表現します。

はっきりした一語の対義語はありません。対象によって「なくす」「廃止する」「撤去する」「取り除く」などが反対に近い言葉になります。たとえば「制度を設ける」の反対なら「制度を廃止する」、「設備を設ける」の反対なら「設備を撤去する」が自然です。

まとめ

「設ける」は、目的に応じて場所・設備・制度・基準・時間・機会などを作って用意するという意味の言葉です。「相談窓口を設ける」「質問時間を設ける」「条件を設ける」のように使います。

「作る」と似ていますが、「設ける」は単に新しく作るだけでなく、必要な目的に合わせて整えるという改まったニュアンスがあります。文章や仕事の場面では便利な表現ですが、料理や日用品などには通常使いません。

使うときは、「儲ける」との漢字の違い、「設置する」「設定する」「定める」などとの使い分けにも注意すると、意味がより正確に伝わります。

関連語

  • 設置
  • 設定
  • 開設
  • 制定
  • 用意
  • 準備
  • 確保
  • 儲ける

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