当該の意味とは?使い方・例文・類語との違いをわかりやすく解説

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当該の意味

「当該(とうがい)」とは「その話題や文書で問題にしている、まさにその物事」のことです。

すでに話題に出ている人・場所・案件・資料・箇所などを、あらためて指し示すときに使います。たとえば「当該資料」といえば、「いま問題にしているその資料」「前に述べたその資料」という意味になります。

日常会話よりも、ビジネス文書、法律文、行政文書、報告書、規約、説明書など、やや改まった文章でよく使われます。意味としては「その」「問題の」「該当するその」に近いですが、くだけた会話では少し硬く聞こえます。

当該の読み方

「当該」は「とうがい」と読みます。

「当」は「あたる」「その場にあてはまる」、「該」は「そのことに関係する」「それにあてはまる」といった意味を持つ漢字です。そのため「当該」は、文中で取り上げている対象そのものを指す語として使われます。

なお、「当該」は基本的に名詞の前に置いて使う言葉です。「当該案件」「当該箇所」「当該商品」のように、後ろに具体的な名詞を続けます。

当該をわかりやすく言うと

「当該」をわかりやすく言うと、「その」「その問題になっている」「いま話しているその」という意味です。

たとえば、「当該ページを確認してください」は「そのページを確認してください」と言い換えられます。「当該社員に確認します」は「その社員に確認します」「関係しているその社員に確認します」という意味です。

ただし、「その」よりも対象をはっきり限定する響きがあります。単に近くの物を指すというより、「前に述べた対象」「文書上で指定されている対象」を指すときに使われる表現です。

表現 わかりやすい意味
当該資料 いま話題にしているその資料
当該箇所 問題になっているその部分
当該商品 対象となっているその商品
当該期間 指定されているその期間

当該の使い方

「当該」は、前後の文脈で示された対象を、もう一度正確に指すときに使います。特に、誤解を避けたい文書や、対象を限定して説明したい場面に向いています。

よく使われる形は「当該+名詞」です。たとえば、「当該案件」「当該書類」「当該部署」「当該地域」「当該箇所」「当該年度」などです。

文章で使うと、硬く正確な印象になります。ビジネスメールや報告書では自然ですが、親しい人との会話で「当該の件だけど」と言うと、やや事務的で堅苦しく聞こえることがあります。日常会話では「その件」「例の件」「該当する部分」などに言い換えるほうが自然な場合もあります。

当該を使った例文

  • 当該箇所を修正したうえで、再度提出してください。
    文書や資料の中で、問題になっている特定の部分を指しています。
  • 当該商品については、現在在庫を確認しております。
    問い合わせの対象になっている商品を、丁寧に指し示す使い方です。
  • 当該社員には、事実関係を確認したうえで対応します。
    話題になっている特定の社員を、事務的・客観的に表しています。
  • この規定は、当該年度内に申請した人に適用されます。
    指定された年度という範囲を明確にする表現です。
  • 当該ページの下部に、問い合わせ先が記載されています。
    前後の文脈で示されたページを、もう一度正確に指しています。
  • 当該地域では、午後から交通規制が行われる予定です。
    ニュースや案内文のように、対象地域を限定して述べる使い方です。
  • 当該案件については、次回の会議で改めて検討します。
    ビジネスの場面で、すでに共有されている案件を指しています。
  • 日常会話で「当該カフェに行こう」と言うと、少し不自然に聞こえることがあります。
    硬い文章語なので、くだけた会話では「そのカフェ」のほうが自然です。

当該と「該当」の違い

「当該」と混同されやすい言葉に「該当」があります。どちらも「そのことに関係する」という意味を含みますが、使い方が異なります。

「当該」は「その対象」を指し示す言葉で、名詞の前に置いて使います。一方、「該当」は「条件や項目にあてはまること」を表す名詞・動詞的な言葉で、「該当する」「該当者」のように使います。

言葉 意味の中心 使い方の例
当該 いま問題にしているその対象を指す 当該資料、当該箇所、当該案件
該当 条件・項目・基準にあてはまる 条件に該当する、該当者、該当なし

たとえば、「当該商品」は「その商品」という意味です。「商品が条件に該当する」は「その商品が条件にあてはまる」という意味です。「当該する」とは通常言わず、「該当する」と言う点に注意が必要です。

当該の類語・言い換え表現

「当該」は、文脈によっていくつかの言葉に言い換えられます。ただし、言い換えると硬さや正確さの度合いが変わることがあります。

類語・言い換え ニュアンス
その もっとも一般的で自然な言い換え。日常会話に向いています。
該当の 条件にあてはまる対象を指すときに使います。「該当の項目」など。
対象の 調査・対応・説明などの対象になっていることを表します。
問題の 何らかの問題や注目点がある対象を指します。やや否定的な響きを持つ場合があります。
当の 「まさにその」という意味を表します。「当の本人」のように使います。
関係する 対象との関係を説明したいときに使います。「関係する部署」など。

文章をやわらかくしたい場合は「その」や「対象の」が使いやすい言い換えです。公的な文書や契約書のように、対象を厳密に示したい場合は「当該」が適しています。

当該を使うときの注意点

「当該」は便利な言葉ですが、使い方を誤ると不自然な文章になります。特に注意したい点は、後ろに名詞を続けることです。「当該資料」「当該項目」のようには言えますが、「この資料は当該です」のような使い方は一般的ではありません。

また、「当該する」は誤用になりやすい表現です。「条件に当該する」ではなく、「条件に該当する」と言います。「当該」は対象を指す語、「該当」は条件にあてはまることを表す語、と分けて覚えるとよいでしょう。

日常会話で多用すると、必要以上に硬い印象を与えることがあります。友人との会話やカジュアルな説明では、「その」「この」「例の」などのほうが自然です。一方、報告書や規程、案内文では、対象を正確に示せるため役立ちます。

なお、「当該」そのものに明確な対義語はありません。条件にあてはまらないことを言いたい場合は、「非該当」「対象外」「該当しない」など、文脈に合う表現を使います。

まとめ

「当該」は、「いま問題にしているその対象」「文書や話の中で示されたその物事」を指す言葉です。読み方は「とうがい」です。

主に「当該案件」「当該箇所」「当該商品」のように、名詞の前に置いて使います。文章にすると、正確で改まった印象になりますが、日常会話では「その」「対象の」などに言い換えたほうが自然な場合もあります。

似た言葉の「該当」は、「条件や基準にあてはまること」を表します。「当該する」ではなく「該当する」と言う点が大切です。対象を指すなら「当該」、条件にあてはまることを言うなら「該当」と区別すると、使い分けやすくなります。

関連語

  • 該当
  • 対象
  • 当の
  • 当事者
  • 関係
  • 当該箇所
  • 当該案件
  • 非該当

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