廃れるの意味とは?使い方・例文・類語との違いをわかりやすく解説

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廃れるの意味

「廃れる(すたれる)」とは「流行・習慣・考え方・技術などが、以前ほど使われなくなったり世間に受け入れられなくなったりして、勢いを失うこと」を意味する言葉です。

簡単に言えば、昔はよく使われたり行われたりしていたものが、時代の変化などによってだんだん見られなくなることです。たとえば、「古い遊びが廃れる」は、その遊びをする人が少なくなり、以前のように広く行われなくなるという意味になります。

対象になるのは、流行、言葉、風習、文化、技術、産業、店や町のにぎわいなどです。「急に消える」というよりも、時間をかけて少しずつ勢いを失うニュアンスがあります。

廃れるの読み方

「廃れる」は「すたれる」と読みます。「廃」という漢字には、使われなくなる、やめる、衰えるといった意味合いがあります。

同じ漢字を使う語に「廃止」「廃業」「廃棄」などがありますが、「廃れる」は自然に勢いを失っていくことを表す自動詞です。「廃れた習慣」「廃れつつある文化」「廃れていく技術」のように使います。

なお、「廃れる」を「はいれる」と読むのは誤りです。また、似た見た目の「寂れる」は「さびれる」と読み、意味にも違いがあります。

廃れるをわかりやすく言うと

「廃れる」をわかりやすく言うと、「昔はよくあったものが、今はあまり使われなくなる」「人気や必要性がなくなって、だんだん見かけなくなる」という意味です。

たとえば、昔は多くの人が手紙を書いていたのに、メールやSNSが普及して手紙を書く機会が減った場合、「手紙を書く習慣が廃れる」と表現できます。

言い換えるなら、「使われなくなる」「流行らなくなる」「勢いがなくなる」「一般的でなくなる」などが近い表現です。ただし、「廃れる」は単に一時的に人気が落ちるだけでなく、社会の中で存在感が薄れていく感じを含みます。

廃れるの使い方

「廃れる」は、主に「何が廃れる」という形で使います。対象には、形のある物だけでなく、習慣や言葉、考え方のように目に見えないものもよく入ります。

  • 流行が廃れる
  • 昔ながらの風習が廃れる
  • 方言や言い回しが廃れる
  • 職人の技術が廃れる
  • 商店街が廃れる

文章で使うと、やや改まった印象や、ものごとの移り変わりを落ち着いて述べる印象になります。日常会話でも使えますが、「最近見なくなったね」「もう流行っていないね」よりは、少し硬めで説明的な言い方です。

また、「廃れてしまう」のように言うと、惜しむ気持ちや危機感が出ます。一方で、「時代とともに廃れる」のように言うと、自然な変化として冷静に述べるニュアンスになります。

廃れるを使った例文

  • その遊びは祖父母の世代では人気だったが、今ではすっかり廃れてしまった。
    昔は広く行われていたものが、現在ではほとんど見られなくなったことを表しています。
  • スマートフォンの普及で、紙の地図を持ち歩く習慣は少しずつ廃れている。
    新しい道具やサービスの登場によって、古い習慣が使われにくくなる場合の使い方です。
  • 地域の祭りを続けなければ、古くからの風習が廃れてしまうかもしれない。
    文化や伝統が受け継がれなくなることへの心配を表しています。
  • 一時はよく使われた流行語も、数年たつと廃れることがある。
    流行していた言葉が、時間の経過とともに使われなくなることを述べています。
  • 職人の技術が廃れないよう、若い世代への指導が続けられている。
    技術や技能が失われないように守る、という文脈で使っています。
  • 大型店ができてから、駅前の商店街は人通りが減り、だんだん廃れてきた。
    町や店のにぎわいが失われていく様子を表す例です。
  • 「挨拶の習慣が廃れた」と感じる人もいるが、地域によって状況は異なる。
    社会的な習慣について、以前より弱まったと感じる場合に使えます。
  • 便利さだけを優先すると、手間をかけて物を直す文化が廃れていく可能性がある。
    比喩的に、価値観や文化が薄れていくことを表しています。

廃れると寂れるの違い

「廃れる」と混同されやすい言葉に「寂れる(さびれる)」があります。どちらも勢いがなくなる意味を持ちますが、中心となる対象が少し違います。

「廃れる」は、流行・習慣・文化・技術などが使われなくなることに重点があります。一方、「寂れる」は、町や店などが人の出入りを失い、活気がなくなってもの寂しくなることに重点があります。

言葉 中心となる意味 使いやすい対象
廃れる 使われなくなる、行われなくなる、世間で勢いを失う 流行、習慣、文化、技術、言葉、商店街など
寂れる 人が少なくなり、活気がなくて寂しい様子になる 町、通り、店、観光地、温泉街など

たとえば、「商店街が廃れる」と言うと、商店街という形態や商売の勢いが失われていくことに重点があります。「商店街が寂れる」と言うと、人通りが少なく、にぎわいがなくなった様子に重点があります。

廃れるの類語・言い換え表現

「廃れる」は文脈によって、いくつかの言葉に言い換えられます。ただし、完全に同じ意味ではないため、対象やニュアンスに合わせて選ぶ必要があります。

  • 使われなくなる
    最もわかりやすい言い換えです。道具、言葉、習慣など幅広く使えます。
  • 流行らなくなる
    流行や人気に焦点を当てる表現です。「服装の流行が廃れる」は「流行らなくなる」と言い換えられます。
  • 下火になる
    勢いや人気が弱まることを表します。まだ完全になくなってはいない段階に向いています。
  • 衰える
    力、勢い、能力などが弱くなることです。「体力が衰える」のように、人の能力にも使えますが、「体力が廃れる」とは普通言いません。
  • 寂れる
    町や店、観光地などの活気がなくなることです。場所の雰囲気を表すときに適しています。
  • 忘れられる
    人々の記憶や関心から薄れていくことです。「昔の行事が忘れられる」は、「廃れる」に近い場合があります。
  • すたる
    「廃る」と書くこともあり、「廃れる」と近い意味です。現代では「廃れる」の形のほうが一般的に使いやすい表現です。

反対に近い言葉としては、「栄える」「盛んになる」「普及する」「定着する」などがあります。ただし、「廃れる」に一語で常に対応する明確な対義語があるわけではなく、文脈によって選ぶのが自然です。

廃れるを使うときの注意点

「廃れる」は、ものごとが時間をかけて社会の中で使われなくなる、または勢いを失う場合に向いた言葉です。そのため、一時的に人気が落ちただけのものに使うと、少し大げさに聞こえることがあります。

また、人の体力や能力については、ふつう「廃れる」ではなく「衰える」を使います。「記憶力が廃れる」よりも「記憶力が衰える」のほうが自然です。

「廃止される」との違いにも注意が必要です。「廃止される」は、制度や規則などが決定によって正式にやめられることです。一方、「廃れる」は、正式にやめられていなくても、実際には使われなくなることを表します。

文章で使う場合、「廃れた文化」「廃れてしまった習慣」のように書くと、失われたことを惜しむ響きが出ます。客観的に述べたい場合は、「使用される機会が減った」「一般的ではなくなった」などに言い換えると、評価の色を弱められます。

まとめ

「廃れる(すたれる)」は、流行・習慣・文化・技術などが、以前ほど使われなくなったり行われなくなったりして、勢いを失うことを表す言葉です。

「昔はよくあったが、今はあまり見られない」という変化を表すときに使いやすく、「風習が廃れる」「流行語が廃れる」「技術が廃れる」のように用いられます。

似た言葉の「寂れる」は、町や店などの活気がなくなることに重点があります。「衰える」は、力や能力が弱くなることを表します。対象に合わせて使い分けると、文章の意味が正確になります。

関連語

  • 衰える
  • 寂れる
  • 下火になる
  • 流行遅れ
  • 廃止
  • 廃業
  • 普及
  • 定着

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