賄うの意味とは?使い方・例文・類語との違いをわかりやすく解説

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賄うの意味

「賄う(まかなう)」とは「必要な費用・物・人手などを用意し、それで不足なく間に合わせること」を意味する言葉です。

中心にあるのは、「必要な分を満たす」「足りるようにする」という意味です。単にお金を払う、物を手に入れるというだけでなく、それによって必要な量や条件を満たすところまで含みます。

たとえば「生活費を給料で賄う」は、生活に必要なお金を給料で足りるようにするという意味です。「電力を太陽光発電で賄う」は、必要な電力を太陽光発電によってまかなえる状態にするという意味になります。

主な意味 説明
費用を用意して足りるようにする 必要なお金を、収入・予算・売上などでまかなうこと。 家賃を貯金で賄う
物や人手を用意して対応する 必要な材料・人員・エネルギーなどを確保して間に合わせること。 不足する人手を応援で賄う
食事を用意する 食事を作ったり、提供したりすること。名詞の「賄い」にもつながる使い方です。 寮で朝夕の食事を賄う

賄うの読み方

「賄う」は「まかなう」と読みます。

送り仮名を付けて「賄う」と書き、名詞形では「賄い(まかない)」といいます。「賄い」は、飲食店などで従業員に出される食事を指す場合にも使われます。

なお、「賄」の字は「賄賂(わいろ)」にも使われますが、「賄う(まかなう)」とは読み方も意味も異なる語です。「賄う」は、通常「必要なものを用意して足りるようにする」という意味で使います。

賄うをわかりやすく言うと

「賄う」をわかりやすく言い換えると、「必要な分を用意して足りるようにする」「手持ちのものや予算で間に合わせる」「必要な費用や量をカバーする」となります。

  • 生活費を賄う=生活に必要なお金を足りるようにする
  • 人手を賄う=必要な人数をそろえて対応する
  • 食事を賄う=食事を用意して出す
  • 不足分を賄う=足りない分を何かで埋めて間に合わせる

「賄う」は、限られた資源をどう使って必要量を満たすかを表す言葉です。そのため、お金・予算・食費・人員・電力・材料など、数量や必要量を考える場面でよく使われます。

賄うの使い方

「賄う」は、「何を」「何で」足りるようにするのかを示して使うことが多い言葉です。基本の形は「AをBで賄う」です。

  • 生活費を給料で賄う
  • 運営費を会費で賄う
  • 電力を自家発電で賄う
  • 人手不足を臨時スタッフで賄う

また、「賄える」「賄えない」「賄いきれない」の形でもよく使われます。「賄える」は必要な分を満たせること、「賄えない」は足りないこと、「賄いきれない」は一部は対応できても全体までは足りないことを表します。

文章で使うときのニュアンスは、やや改まった実務的な響きです。家計、会社の予算、行政の費用、施設の運営、エネルギー供給など、費用や資源を管理する文脈によく合います。日常会話でも使えますが、くだけた言い方にしたい場合は「足りるようにする」「やりくりする」「まにあわせる」などに置き換えると自然です。

賄うを使った例文

  • 今月の生活費は、アルバイト代だけでなんとか賄えそうだ。
    収入によって必要な費用を足りるようにする使い方です。「なんとか」が付くことで、余裕は少ないが間に合うというニュアンスになります。
  • イベントの運営費は、参加費と協賛金で賄う予定です。
    必要な費用を複数の収入源でまかなう例です。仕事や案内文でも自然に使えます。
  • 不足する人手は、他部署からの応援で賄うことになった。
    お金ではなく人員について使う例です。必要な人数をそろえて対応する意味になります。
  • この地域では、冬の電力需要の一部を風力発電で賄っている。
    エネルギーや供給量に対して使う例です。「一部を」とあるため、全体ではなく必要量の一部を満たしていることがわかります。
  • 寮では、平日の朝食と夕食を食堂で賄っている。
    食事を用意して提供する意味の例です。施設や団体の食事について、やや改まった言い方として使えます。
  • 旅費を抑えるため、移動中の食事は持参したもので賄った。
    手元にあるものを使って必要な食事を間に合わせた例です。節約や工夫のニュアンスがあります。
  • 売上だけでは新しい設備の費用を賄いきれず、計画を見直した。
    必要額に対して資金が足りないことを表す例です。「賄いきれない」は、全体をカバーできない場合に使います。
  • 限られた資料だけでは説明を賄えないため、追加のデータを集めた。
    比喩的に、説明に必要な材料が足りないという意味で使っています。費用以外にも、情報や材料の不足を表すことがあります。

賄うと「補う」の違い

「賄う」と混同しやすい言葉に「補う(おぎなう)」があります。どちらも不足に関係しますが、重点が違います。

「賄う」は、必要な費用・物・人手などを用意して、全体として足りる状態にすることを表します。一方、「補う」は、足りない部分や欠けている部分を足して、より完全な状態に近づけることを表します。

言葉 中心となる意味 自然な例
賄う 必要な分を用意して、足りるようにする 生活費を給料で賄う
補う 足りない部分や欠けた部分を足す 説明不足を資料で補う

たとえば、「不足分を貯金で賄う」は、不足している金額を貯金で足りるようにするという意味です。「不足分を貯金で補う」も近い意味で使えますが、「補う」は足りない部分を追加することに焦点があります。

つまり、全体の必要量を満たすことを言いたいときは「賄う」、欠けている部分を埋めることを言いたいときは「補う」が向いています。

賄うの類語・言い換え表現

「賄う」は、文脈によっていくつかの言葉に言い換えられます。ただし、どの言葉も完全に同じではなく、焦点が少しずつ異なります。

類語・言い換え 意味・ニュアンス 使い分けの例
充てる お金・時間・人員などを、ある目的に使うこと。 売上の一部を修繕費に充てる
支払う 代金や費用を相手に渡すこと。足りるかどうかの意味は薄いです。 電気料金を支払う
負担する 費用や労力を引き受けること。責任を持つニュアンスがあります。 交通費を会社が負担する
調達する 必要な資金・物資などを集めて手に入れること。 資材を海外から調達する
やりくりする 限られたお金や物を工夫して使うこと。日常的でくだけた表現です。 少ない予算でやりくりする
カバーする 不足や範囲を補って対応すること。会話やビジネスで広く使われます。 追加費用を売上でカバーする
補填する 損失や不足分を埋め合わせること。会計や制度の説明で使われやすい語です。 赤字を予備費で補填する

「賄う」のはっきりした対義語はありません。反対に近い表現としては、「不足する」「足りない」「賄えない」「賄いきれない」などがあります。

賄うを使うときの注意点

「賄う」を使うときは、「何を、何で足りるようにするのか」をはっきりさせると自然です。「生活費を賄う」だけでも意味は通じますが、「生活費を給料で賄う」のように手段を示すと、より具体的になります。

また、「賄う」は「支払う」と同じ意味ではありません。「支払う」はお金を相手に渡す行為そのものを表しますが、「賄う」は必要な費用を用意して足りるようにすることを表します。そのため、「レジで代金を賄う」よりも「レジで代金を支払う」が自然です。

食事について使う場合、「食事を賄う」はやや改まった表現です。家庭内の日常会話では「夕食を作る」「食事を用意する」のほうが自然なこともあります。一方、寮・食堂・施設・団体などの食事提供については「食事を賄う」がよく合います。

さらに、「賄う」は必要量を満たす意味を含むため、足りない場合は「賄えない」「賄いきれない」と表します。「少しだけ払った」という意味で使うと不自然になることがあります。

まとめ

「賄う(まかなう)」は、必要な費用・物・人手・食事などを用意し、それで不足なく間に合わせることを表す言葉です。特に「生活費を給料で賄う」「運営費を会費で賄う」「電力を発電で賄う」のように、お金や資源を何で満たすかを示す場面でよく使われます。

似た言葉の「補う」は、足りない部分を足すことに重点があります。それに対して「賄う」は、必要な分を全体として足りるようにすることに重点があります。

文章ではやや実務的で落ち着いた表現として使えます。日常的にやわらかく言いたい場合は、「足りるようにする」「やりくりする」「まにあわせる」などに言い換えるとよいでしょう。

関連語

  • 賄い
  • 費用
  • 予算
  • 生活費
  • 充当
  • 補填
  • 調達
  • 負担
  • 不足

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