募るの意味とは?使い方・例文・類語との違いをわかりやすく解説

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募るの意味

「募る(つのる)」とは「広く呼びかけて人や物・意見などを集めること、また気持ちや状態がしだいに強くなること」を意味する言葉です。

「募る」には、大きく分けて二つの使い方があります。一つは「参加者を募る」「意見を募る」のように、必要な人やものを広く呼びかけて集める意味です。もう一つは「不安が募る」「寂しさが募る」のように、感情や状態が時間とともに強くなる意味です。

どちらの意味でも、「少しずつ増える」「一定の方向に強まっていく」という感覚があります。ただし、集める意味では人が意図的に呼びかけるのに対し、感情の意味では自然に気持ちが大きくなる点が異なります。

募るの読み方

「募る」の読み方は「つのる」です。

「募」という漢字は、「募集(ぼしゅう)」「募金(ぼきん)」「公募(こうぼ)」などにも使われます。これらはいずれも、広く呼びかけて人やお金、作品などを集める意味に関係しています。

なお、「募る」は動詞なので、文の中では「募った」「募ります」「募らせる」などの形で使われます。

募るをわかりやすく言うと

「募る」をわかりやすく言い換えると、集める意味では「募集する」「呼びかけて集める」、感情の意味では「だんだん強くなる」「ふくらんでいく」となります。

使い方 わかりやすい意味
人や意見などを募る 広く呼びかけて集める 参加者を募る、意見を募る
感情が募る 気持ちがだんだん強くなる 不安が募る、期待が募る

日常的な言い方では「人を集める」「不安が大きくなる」と言えば十分な場面もあります。一方で、「募る」を使うと、やや改まった文章らしさや、感情がじわじわ強まる雰囲気を出せます。

募るの使い方

「募る」は、意味によって文の形が変わります。集める意味では「何を募るのか」を「を」で示し、感情の意味では「何が募るのか」を「が」で示すのが基本です。

意味 よく使う語
〜を募る 人・物・意見などを広く集める 参加者、希望者、意見、寄付、ボランティア
〜が募る 気持ちや状態が強くなる 不安、寂しさ、期待、思い、疑問
〜を募らせる ある感情を強める、強く抱く 不安を募らせる、思いを募らせる

文章で使う場合、「参加者を募る」は案内文やビジネス文書にも合う、少し改まった表現です。「不安が募る」は、単に不安があるだけでなく、時間がたつほど不安が大きくなっているニュアンスを含みます。

募るを使った例文

  • 町内会では、夏祭りの運営を手伝ってくれるボランティアを募っている。
    広く呼びかけて協力者を集める意味で使われています。
  • 新しい企画について、社員から自由に意見を募ることになった。
    参加者ではなく、考えや提案を集める場合にも使えます。
  • 被災地を支援するため、学校で寄付を募った。
    金品や支援を呼びかけて集める場面の例です。
  • 締め切りが近づくにつれて、担当者の焦りは募っていった。
    感情が時間とともに強まる意味で使われています。
  • 連絡がないまま一晩が過ぎ、家族の不安が募った。
    心配な気持ちがしだいに大きくなるニュアンスがあります。
  • 久しぶりに故郷の写真を見て、帰りたい思いが募った。
    懐かしさや願望が強くなる場面で使えます。
  • 発売日が近づくほど、新作への期待が募る。
    よい感情が強まる場合にも使える例です。
  • 説明を聞けば聞くほど、かえって疑問が募っていった。
    疑問や不信感のような状態が増していく場合にも使われます。

募ると募集するの違い

「募る」と最も混同されやすい言葉は「募集する」です。どちらも人やものを広く集める意味で使えますが、「募る」には感情が強くなる意味もあります。一方、「募集する」は基本的に、人・作品・意見などを集める行為を表す言葉です。

言葉 主な意味 使い方の特徴
募る 広く集める。感情や状態が強くなる。 「参加者を募る」「不安が募る」の両方に使える。
募集する 必要な人・作品・意見などを集めるために呼びかける。 「参加者を募集する」は自然だが、「不安が募集する」とは言わない。

たとえば「アルバイトを募る」と「アルバイトを募集する」は近い意味です。ただし、求人広告や案内では「募集する」のほうが直接的で一般的です。「協力を募る」「意見を募る」のように、やや文章的に広く呼びかける感じを出したいときは「募る」がよく合います。

募るの類語・言い換え表現

「募る」は二つの意味を持つため、類語も意味ごとに分けて考えるとわかりやすくなります。

集める意味の類語

  • 募集する:参加者・人材・作品などを集めるために呼びかける表現です。実務的でわかりやすい言い方です。
  • 集める:最も広い言い換えです。ただし、「呼びかけて集める」というニュアンスは「募る」より弱くなります。
  • 呼びかける:人に行動を促すことに重点があります。「寄付を呼びかける」は、集める前段階の働きかけを表します。
  • 求める:意見や協力を必要としていることを示す表現です。「意見を求める」は、相手に考えを出してもらう場面で使います。

強まる意味の類語

  • 強まる:力や程度が大きくなることを表す一般的な表現です。「不安が強まる」は「不安が募る」に近い意味です。
  • 増す:量や程度が増えることを表します。「期待が増す」は比較的自然な言い換えです。
  • 高まる:期待・関心・緊張などが上がっていく意味です。「期待が高まる」は前向きな場面でよく使われます。
  • 募らせる:「募る」の関連表現で、「不安を募らせる」「思いを募らせる」のように、ある感情を強くしていく意味です。

「募る」全体にぴったり対応する、はっきりした対義語はありません。集める意味の反対に近い表現なら「解散させる」「取り下げる」などが文脈によって使われます。感情の意味では、「不安が和らぐ」「期待が薄れる」のように、具体的な感情に合わせて反対表現を選びます。

募るを使うときの注意点

「募る」を使うときは、まず「集める意味」なのか「強まる意味」なのかを文の形で明確にすることが大切です。特に助詞の使い方に注意します。

  • 「不安を募る」より「不安が募る」「不安を募らせる」が自然
    感情が強くなる意味では、「不安が募る」が基本です。自分や人が不安を強める意味なら「不安を募らせる」とします。
  • 一人だけに頼む場面では使いにくい
    「募る」は、ある程度広く呼びかける感じを含みます。友人一人に頼む場合は「お願いする」「声をかける」のほうが自然です。
  • 「募金を募る」は重なった印象になることがある
    「募金」自体にお金を集める意味があるため、文章では「寄付を募る」「募金を行う」とするとすっきりします。
  • 「応募を募る」は文脈によって不自然に見えることがある
    「応募者を募る」「作品を募集する」「応募を受け付ける」など、何を集めるのかに合わせて言い換えると明確です。

また、「募る」は日常会話でも使えますが、やや文章的・改まった響きがあります。くだけた会話では「集める」「不安が大きくなる」と言ったほうが自然な場合もあります。

まとめ

「募る(つのる)」は、「広く呼びかけて集める」という意味と、「気持ちや状態がしだいに強くなる」という意味を持つ言葉です。

  • 「参加者を募る」「意見を募る」は、広く呼びかけて集める意味です。
  • 「不安が募る」「期待が募る」は、感情や状態がだんだん強くなる意味です。
  • 「募集する」は集める意味に限られ、「不安が募る」のような感情の用法には使えません。
  • 文章では、少し改まった印象や、感情がじわじわ大きくなるニュアンスを出せます。

使うときは、「〜を募る」「〜が募る」「〜を募らせる」の形を区別すると、意味が伝わりやすくなります。

関連語

  • 募集
  • 応募
  • 公募
  • 募金
  • 寄付
  • 参加者
  • 希望者
  • 意見
  • 不安
  • 期待
  • 思い

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