誇りの意味とは?使い方・例文・類語との違いをわかりやすく解説

スポンサーリンク

誇りの意味

「誇り(ほこり)」とは「自分や自分に関わる人・物事に価値があると感じ、それを大切に思う気持ち」のことです。

たとえば、自分の仕事、家族、出身地、仲間、努力して身につけた技術などに対して「胸を張れる」と感じる気持ちを表します。単に得意に思うだけでなく、「大切にしたい」「恥じないようにしたい」という前向きな意識を含むことが多い言葉です。

「誇り」は、個人の内面にある静かな自信や尊厳を表す言葉として使われます。「自慢」のように他人に見せびらかす意味とは限らず、むしろ落ち着いた肯定的なニュアンスを持ちます。

誇りの読み方

「誇り」は「ほこり」と読みます。

同じ読み方に「埃(ほこり)」がありますが、意味はまったく異なります。「埃」は空気中や物の表面にたまる細かなごみのことです。一方、「誇り」は心の中の自信や尊厳に関わる言葉です。文章で書くときは、漢字を間違えないように注意が必要です。

「誇」という漢字には、すぐれていると思って示す、得意に思う、といった意味があります。「誇る」「誇らしい」なども同じ系統の言葉です。

誇りをわかりやすく言うと

「誇り」をわかりやすく言うと、「自分にとって大切なものを、胸を張ってよいものだと感じる気持ち」です。

たとえば、「この町に住んでいることを誇りに思う」は、「この町に住んでいることをよいこと、大切なこととして受け止めている」という意味になります。「自分はすごい」と言いたいのではなく、そこに価値を感じていることを表します。

言い換えるなら、次のような表現が近いです。

  • 胸を張れる気持ち
  • 大切に思う気持ち
  • 自分の価値を認める気持ち
  • 恥じないでいたいという気持ち
  • 尊厳や自負を持つこと

誇りの使い方

「誇り」は、日常会話でも文章でも使えます。やや改まった響きがあり、仕事、学校、地域、家族、伝統、努力、役割などについて語るときによく使われます。

代表的な使い方には、次のようなものがあります。

  • 誇りに思う:人や物事を、価値あるものとしてうれしく思う。
  • 誇りを持つ:自分の仕事や立場などに、自信と責任感を持つ。
  • 誇りを感じる:ある出来事や成果に対して、胸を張れる気持ちになる。
  • 誇り高い:自分の尊厳や価値を大切にしているさま。
  • 誇りを傷つける:相手の大切にしている自尊の気持ちを損なう。

文章で使うときのニュアンスは、比較的まじめで品のある表現です。「うれしい」「すごいと思う」よりも、深い敬意や責任感を含ませたいときに向いています。

一方で、「自分の誇りばかりを語る」と、文脈によっては少し自己中心的に聞こえることもあります。何に対して誇りを持っているのか、その理由も添えると自然です。

誇りを使った例文

  • 私は、この仕事に携わっていることを誇りに思っています。
    仕事への自信や責任感を、前向きに表す使い方です。
  • 祖父は、長年守ってきた畑を家族の誇りだと言っていた。
    家族にとって大切で価値のあるものを表しています。
  • 選手たちは、最後まであきらめなかった自分たちの姿勢に誇りを感じた。
    勝敗だけでなく、努力や姿勢に価値を見いだす場合に使えます。
  • 彼女は誇り高い人なので、不当な扱いには静かに抗議した。
    「誇り高い」は、尊厳を大切にする落ち着いた態度を表します。
  • 地域の伝統行事を続けることは、私たちの誇りでもある。
    共同体や文化に対する大切な思いを表す例です。
  • 不用意な一言が、相手の誇りを傷つけることもある。
    人が大切にしている自尊心や価値観を損なう意味で使われます。
  • 派手な成果ではないが、毎日丁寧に続けてきたことは私の誇りだ。
    外から見えにくい努力にも価値を感じていることを表しています。
  • この制服を着ると、先輩たちの思いを受け継ぐ誇りが湧いてくる。
    象徴的な物を通して、所属や歴史への敬意を表す使い方です。

誇りとプライドの違い

「誇り」と特に混同されやすい言葉に「プライド」があります。どちらも自分の価値や尊厳に関わる言葉ですが、響きや使われ方には違いがあります。

言葉 主な意味 ニュアンス
誇り 価値あるものとして大切に思い、胸を張れる気持ち 前向きで落ち着いた印象。尊厳や責任感を含みやすい。
プライド 自分の価値を保とうとする気持ち よい意味にも悪い意味にも使う。「プライドが高い」は扱いにくさを含むことがある。

「誇り」は、「職人としての誇り」「故郷への誇り」のように、仕事や所属、努力、歴史などに対して使いやすい言葉です。落ち着いた肯定的な印象があります。

「プライド」は、「プライドが許さない」「プライドを捨てる」のように、自分の面目や自尊心を守ろうとする気持ちを表すことがあります。そのため、文脈によっては「意地」「こだわり」「見栄」に近く聞こえる場合もあります。

簡単に言えば、「誇り」は大切な価値を胸に持つ気持ち、「プライド」は自分の価値や面目を保とうとする気持ち、と考えると区別しやすいです。

誇りの類語・言い換え表現

「誇り」には、近い意味を持つ言葉がいくつかあります。ただし、それぞれ強調する点が異なります。

類語・言い換え 意味・違い
自負 自分の能力や実績に自信を持つこと。「専門家としての自負」のように使います。
自尊心 自分自身を大切に思い、価値ある存在として認める気持ち。心理的な意味合いが強めです。
矜持 自分の立場や信念を守る誇り。改まった文章で使われる硬い表現です。
名誉 社会的に認められる評価や評判。「誇り」が内面の気持ちであるのに対し、名誉は外からの評価に寄りやすい言葉です。
自慢 すぐれていると思うことを人に示すこと。「誇り」よりも、他人に話して聞かせる面が強くなります。
胸を張れること 日常的でわかりやすい言い換えです。硬い文章より会話や説明文に向いています。

反対に近い言葉としては、「恥」「屈辱」「劣等感」などが文脈によって使われます。ただし、「誇り」にははっきり一語で対応する対義語があるわけではありません。「誇りを失う」「誇りを傷つけられる」のように、表現全体で反対の状態を表すことも多いです。

誇りを使うときの注意点

「誇り」はよい意味で使われることが多い言葉ですが、使い方によって印象が変わります。

  • 「埃」と書き間違えない
    「ほこり」と読む同音異義語があるため、心の意味なら「誇り」と書きます。
  • 「自慢」と混同しない
    「誇り」は内面の価値意識を表します。「自慢」は人に見せたり話したりする面が強い言葉です。
  • 強すぎる表現に注意する
    「私は自分の能力を誇りに思っている」と言うと、文脈によっては自信が強く聞こえることがあります。控えめにしたい場合は「ありがたく思う」「大切にしている」などに言い換える方法もあります。
  • 対象を明確にする
    「誇りを持つ」だけでは、何に対する誇りなのかが曖昧になることがあります。「仕事に誇りを持つ」「地域の文化に誇りを持つ」のように対象を示すと伝わりやすくなります。
  • 「誇り高い」は必ずしも傲慢ではない
    「誇り高い」は尊厳を大切にする意味で使われます。ただし、文脈によっては近寄りにくい印象を与えることもあります。

英語で表す場合は、一般に「pride」が近い語です。ただし、日本語の「誇り」は落ち着いた尊厳や大切に思う気持ちを含むことがあり、場面によっては「self-respect」や「dignity」に近い場合もあります。

まとめ

「誇り(ほこり)」は、自分や自分に関わる人・物事に価値を感じ、胸を張って大切に思う気持ちを表す言葉です。仕事、家族、故郷、努力、伝統などに対して使われ、前向きで落ち着いたニュアンスがあります。

「プライド」は自分の価値や面目を保とうとする気持ちを表し、よい意味にも悪い意味にも使われます。「自慢」は人に示す面が強く、「自尊心」は自分自身を大切に思う心理的な感覚を表します。

文章で使うときは、「何に対する誇りなのか」を明確にすると自然です。また、同じ読みの「埃」とは意味も表記も異なるため、書き分けに注意しましょう。

関連語

  • 誇る
  • 誇らしい
  • 自負
  • 自尊心
  • 矜持
  • 名誉
  • プライド
  • 自慢

スポンサーリンク