さるの意味とは?使い方・例文・類語との違いをわかりやすく解説

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さるの意味

「さる」とは「猿という動物、離れていくという動作、または『ある』『そのような』という指し方」を意味する言葉です。

ひらがなの「さる」は、文脈によって意味が大きく変わります。もっとも身近なのは、動物の「猿」を指す使い方です。たとえば「山でさるを見た」といえば、動物のサルを見たという意味になります。

一方で、「その場をさる」「不安がさる」のように使うと、「去る」という動詞で、「離れる」「なくなる」「過ぎる」といった意味になります。また、「さる人物」「さる事情」のような文章語では、「ある人物」「ある事情」という意味で使われます。

さるの漢字表記

「さる」には、意味に応じていくつかの漢字表記があります。ひらがなで書くと意味があいまいになるため、文章では文脈に合った漢字を使うと伝わりやすくなります。

表記 主な意味 使い方の例
霊長類に属する動物のサル。 猿が木に登る。
去る 離れる、過ぎる、なくなる。 会場を去る。不安が去る。
然る ある、そのような。現代ではやや文章語・古風な表現。 然る人から聞いた。
十二支の一つ。動物では猿に当てられる。 申年に生まれた。

現代の日常文では、動物なら「猿」またはカタカナの「サル」、動作なら「去る」と書くのが一般的です。「然る」は「さる人物」「さる事情」のような決まった形で見られますが、ふだんの会話では「ある人物」「ある事情」と言い換えるほうが自然です。

さるをわかりやすく言うと

「さる」をわかりやすく言うと、意味ごとに次のように言い換えられます。

  • 動物の意味では「サル」「猿という動物」
  • 動詞の意味では「離れる」「立ち去る」「過ぎる」「消える」
  • 文章語の意味では「ある」「そのような」
  • 十二支の意味では「申年の申」「十二支の九番目」

たとえば「客がさる」は「客が帰る・立ち去る」、「暑さがさる」は「暑さがなくなる」、「さる事情」は「ある事情」と考えると理解しやすくなります。

さるの使い方

「さる」は、漢字表記によって使い方が変わります。特に「猿」と「去る」は日常でよく使われる一方、「然る」は文章や改まった表現で使われることが多い語です。

動物を表す「猿」

動物としての「さる」は、人に近い特徴をもつ霊長類の動物を指します。日常的には「猿」と漢字で書くほか、動物名としてカタカナで「サル」と書くこともあります。

また、「猿まね」のように、人の行動を深く理解せずにまねることを表す比喩にも使われます。この場合は、動物そのものではなく、人のふるまいへの評価を含む表現です。

離れる・過ぎるを表す「去る」

「去る」は、人や物事がある場所・状態・時点から離れることを表します。「会場を去る」は場所から離れる意味、「危険が去る」は危険な状態がなくなる意味、「去る三月」は過去の三月を指す意味です。

文章で使うと、単なる「行く」「帰る」よりも少し硬く、静かに離れていく印象があります。日常会話では「帰る」「出ていく」と言う場面でも、文章では「去る」を使うと落ち着いた表現になります。

ある・そのようなを表す「然る」

「然る」は、「ある」「しかるべき」「そのような」といった意味をもつ古風な表記です。「さる人物」「さる筋」「さる事情」のように、名前や内容をあえて具体的に示さないときに使われます。

現代では、会話よりも文章向きの語です。やや改まった印象や、詳しくは明かさない含みをもたせることがあります。

さるを使った例文

  • 山道を歩いていると、木の上にさるが一匹いるのが見えた。
    動物の「猿」をひらがなで表した例です。子ども向けの文ややわらかい文章では、動物名をひらがなで書くことがあります。
  • 観光地では、野生の猿に食べ物を見せないよう注意した。
    動物としての「猿」を漢字で使った例です。説明文や案内文では、漢字またはカタカナで書くと意味が明確になります。
  • 彼は何も言わずに部屋を去った。
    人がその場所から離れる意味の「去る」です。「出ていった」よりも、やや文章的で静かな印象があります。
  • 時間がたつにつれて、胸の中の迷いは少しずつ去っていった。
    不安や迷いなど、目に見えないものがなくなる意味で使っています。感情や状態の変化を表す文章に合う表現です。
  • 去る四月、当社は新しい事業所を開設しました。
    「去る」は、過去のある時点を示すときにも使われます。通知文や報告文など、改まった文章でよく見られる使い方です。
  • さる人物から、この計画について助言を受けた。
    「ある人物」という意味の「さる」です。相手の名前を明かさない、または明かす必要がない場合に使います。
  • この決定の背景には、さる事情があったらしい。
    「ある事情」「特定の事情」という意味です。具体的に説明しないことで、少し含みのある表現になります。
  • 彼のやり方は、ただの猿まねではなく、自分なりの工夫が加わっていた。
    「猿まね」は、人のまねをすることを表す比喩表現です。ここでは、単なる模倣ではないことを説明しています。

さると「去る」の違い

ひらがなの「さる」と漢字の「去る」は、読みは同じですが、表記の役割が違います。「去る」は、場所や状態から離れる意味に限って使う漢字表記です。一方、ひらがなの「さる」は、動物の「猿」や文章語の「然る」など、ほかの意味にもなり得ます。

表現 意味 ニュアンス
さる 文脈により、猿・去る・然るなどを表す。 意味が文脈に依存する。やわらかい表記にもなるが、あいまいになることがある。
去る 離れる、過ぎる、なくなる。 意味が明確で、文章では落ち着いた印象を与える。

たとえば「さるが山にいる」と書けば動物の意味に読めますが、「会場をさる」と書くと少し幼く見えたり、意味が一瞬取りにくくなったりします。一般的な文章では「会場を去る」と漢字で書くほうが自然です。

さるの類語・言い換え表現

「さる」は意味が複数あるため、類語も用法ごとに分けて考える必要があります。動物の「猿」と、動詞の「去る」と、文章語の「然る」は同じ言葉に見えても言い換え先が異なります。

動物の「猿」の類語

  • サル:動物名としての一般的な表記です。図鑑や説明文ではカタカナで書かれることがあります。
  • 猿類:サルの仲間をまとめて指すやや専門的な表現です。日常会話ではあまり使いません。
  • 霊長類:サルや類人猿、人間を含む大きな分類です。「猿」と完全に同じ意味ではありません。

「去る」の類語

  • 離れる:場所・人・状態から距離を置くことを広く表します。「去る」より日常的です。
  • 立ち去る:その場から離れることを明確に表します。人の行動に使うことが多い語です。
  • 退く:位置や役割から身を引く意味があります。「第一線を退く」のように使います。
  • 過ぎる:時間が経過する意味です。「去る三月」は「過ぎた三月」「先月・以前の三月」に近い意味です。
  • 消える:不安・痛み・気配などがなくなる意味で、「去る」と言い換えられる場合があります。ただし「人が去る」を「人が消える」とすると、突然いなくなるような別の印象になります。

「然る」の類語

  • ある:「さる人物」「さる事情」をもっと自然に言い換える語です。日常会話ではこちらが一般的です。
  • :名前や内容を伏せる表現です。「某氏」「某会社」のように使いますが、少し硬い印象があります。
  • しかるべき:適切な、ふさわしいという意味です。「然る」と字は関係しますが、「さる人物」の「さる」と同じように置き換えられるわけではありません。

さるを使うときの注意点

「さる」を使うときは、どの意味で使っているのかが読み手に伝わるようにすることが大切です。特に文章では、必要に応じて漢字やカタカナを使い分けると誤解を避けやすくなります。

ひらがなだけだと意味があいまいになる

「さる」はひらがなだけで書くと、「猿」「去る」「然る」のどれかが文脈に頼らないと判断しにくい場合があります。たとえば「さる人」と書けば通常は「ある人」の意味ですが、「さるがいる」と書けば動物の意味です。大人向けの文章や説明文では、意味に合う表記を選ぶほうが読みやすくなります。

「去る」は「帰る」と同じではない

「去る」は、その場から離れることに重点があります。「帰る」は自分の家や元の場所へ戻ることに重点があります。そのため、「彼は会場を去った」は自然ですが、「彼は家に去った」は通常不自然です。この場合は「彼は家に帰った」とします。

「さる事情」はやや文章語

「さる事情」「さる人物」は、現代の会話では少し硬く、古風に聞こえることがあります。日常的には「ある事情」「ある人」と言うほうが自然です。ただし、あえて具体名を伏せたい文章では「さる」を使うと、控えめで含みのある表現になります。

動物の意味では「猿」と「サル」も使われる

動物名としては、漢字の「猿」だけでなくカタカナの「サル」もよく使われます。一般的な文章では「猿」、図鑑・生物名・説明的な文脈では「サル」と書かれることがあります。ひらがなの「さる」は、やさしい表記にしたい場合や子ども向けの文章で使われやすい表記です。

まとめ

「さる」は、文脈によって「猿」「去る」「然る」「申」などの意味をもつ言葉です。動物を表す場合は「猿」または「サル」、離れる・過ぎる意味では「去る」、ある人物や事情をぼかして示す場合は「然る」と考えると整理しやすくなります。

文章で使うときは、ひらがなのままだと意味があいまいになることがあります。特に「去る」と「猿」は意味がまったく違うため、読み手に誤解されないよう表記を選ぶことが大切です。「さる事情」のような表現は、日常会話では「ある事情」と言い換えると自然です。

関連語

  • サル
  • 去る
  • 立ち去る
  • 離れる
  • 過ぎる
  • 然る
  • さる人物
  • さる事情
  • 申年

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