七転八倒の意味とは?使い方・例文・類語をわかりやすく解説

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七転八倒の意味

「七転八倒(しちてんばっとう)」とは「激しい苦痛や苦しみのために、転げ回るほどもだえ苦しむこと」を意味する言葉です。

もともとは、何度も転んだり倒れたりするような激しい動きを表します。そこから、体の痛みでのたうち回る様子だけでなく、精神的な苦しみや大きな混乱に苦しむ様子にも使われます。

たとえば、急な腹痛で床にうずくまって苦しむ場面や、締め切り前に問題が次々起きて対応に追われる場面などを「七転八倒する」と表せます。ただし、日常の少し困った程度ではなく、かなり強い苦痛や混乱を含む表現です。

七転八倒の読み方

七転八倒の読み方は、一般に「しちてんばっとう」です。

「七」は「しち」、「転」は「てん」、「八倒」は音がつながって「ばっとう」と読みます。「八」は単独では「はち」ですが、「八倒」では促音を含む読みになり、「はっとう」ではなく「ばっとう」と読むのが普通です。

なお、漢字表記では「七転八倒」のほかに、「七顛八倒」と書かれることもあります。「顛」は「ひっくり返る」「倒れる」という意味を持つ漢字ですが、現代では「七転八倒」の表記がよく使われます。

七転八倒をわかりやすく言うと

七転八倒をわかりやすく言うと、「転げ回るほど苦しむ」「ひどくもだえ苦しむ」「大混乱して苦しむ」という意味です。

体の痛みについて使う場合は、単に「痛い」というよりも、じっとしていられないほど苦しい様子を表します。比喩的に使う場合は、心配事や仕事上のトラブルなどで、落ち着いていられないほど苦しむ様子を表します。

言い換え ニュアンス
転げ回るほど苦しむ 身体的な痛みや苦痛が強い様子。
のたうち回る 苦しさのために体を動かしてもがく様子。
大いに苦しむ 文章でも使いやすい、やや穏やかな言い換え。
混乱して右往左往する 痛みよりも、対応に追われて落ち着かない様子。

七転八倒の由来・成り立ち

七転八倒は、「七」「転」「八」「倒」という漢字から成る四字熟語です。

「七」と「八」は、ここでは必ずしも正確な回数を表しているわけではありません。多くの回数、何度も繰り返すことを強めて表す働きをしています。「転」はころぶ、ころがる、ひっくり返るという意味です。「倒」はたおれる、たおすという意味です。

つまり、字面としては「七たび転び、八たび倒れる」というように、何度も転んだり倒れたりする様子を表します。そこから、苦痛のあまり体をよじってもがく様子や、心身ともにひどく苦しむ状態を指すようになりました。

特定の人物の逸話や一つの物語に由来するというより、「転ぶ」「倒れる」という似た意味の語を重ね、数を添えて程度の激しさを表した語と考えると理解しやすいでしょう。

七転八倒の使い方

七転八倒は、主に「七転八倒する」「七転八倒の苦しみ」「七転八倒しながら」のような形で使います。強い苦痛や混乱を表すため、日常会話ではやや大げさに聞こえることもありますが、状態の激しさを印象的に伝えたいときに適した表現です。

使える場面は大きく分けて、身体的な苦痛、精神的な苦悩、物事への対応に追われる混乱の三つです。

  • 身体的な苦痛:腹痛やけがなどで、じっとしていられないほど苦しむ場面。
  • 精神的な苦悩:不安、後悔、心配などで非常に苦しむ場面。
  • 混乱した対応:トラブルが重なり、慌てて対処する場面。

文章では、「激痛に七転八倒する」「予想外の事態に七転八倒した」のように使えます。ただし、軽い忙しさや少し迷った程度の状況に使うと、表現が強すぎて不自然になることがあります。

七転八倒を使った例文

七転八倒は、実際の苦痛にも比喩的な苦しみにも使えます。次の例文では、それぞれの場面でのニュアンスを確認できます。

  • 夜中に突然の腹痛に襲われ、彼はしばらく七転八倒していた。
    身体的な痛みが強く、じっとしていられない様子を表しています。
  • 締め切り直前に資料の誤りが見つかり、担当者たちは七転八倒の対応に追われた。
    仕事上のトラブルで大混乱しながら対処する場面に使っています。
  • 大切な試験の結果を待つ間、彼女は不安で七転八倒するような思いだった。
    実際に転げ回っているのではなく、精神的な苦しさを比喩的に表しています。
  • 慣れない機械の設定に失敗し、朝から七転八倒しながら原因を探した。
    問題解決に苦労して、あれこれ試している様子を表します。
  • 虫歯の痛みがひどくなり、昨夜は七転八倒の苦しみを味わった。
    「七転八倒の苦しみ」という形で、強い苦痛を名詞的に表しています。
  • 突然の仕様変更で計画が崩れ、チーム全体が七転八倒した。
    比喩的に、チームが混乱しながら対応したことを示しています。
  • 彼は失言を悔やみ、帰宅後も七転八倒するほど思い悩んでいた。
    後悔や悩みが非常に深いことを、強い表現で表しています。

七転八倒の類語・似た四字熟語

七転八倒には、「苦しむ」「混乱する」「もがく」といった意味で近い言葉があります。ただし、同じように見えても、強調している点が少しずつ異なります。

言葉 意味・違い
四苦八苦 非常に苦労すること。七転八倒よりも、困難に苦しみながら努力する意味で使いやすい言葉です。
悪戦苦闘 困難な相手や状況に立ち向かって苦労すること。苦しみだけでなく、戦う姿勢が含まれます。
右往左往 どうしてよいかわからず、あちこち動き回ること。苦痛よりも混乱やあわてた様子が中心です。
悶絶 苦しみや感動などで、気を失うほどもだえること。痛みや衝撃の強さを短く表す語です。
のたうち回る 苦痛のために体をくねらせて動くこと。七転八倒を日常的に言い換えた表現として使えます。
阿鼻叫喚 非常に悲惨で、多くの人が泣き叫ぶような状態。個人の苦しみより、場全体の惨状を表します。

特に混同しやすいのが「七転八起」です。七転八起は「何度失敗しても立ち上がること」を表し、前向きな粘り強さを含みます。一方、七転八倒は「苦しみ、もだえること」が中心です。漢字が似ていますが、意味はかなり異なります。

反対に近い意味の表現としては、「泰然自若」「平然」「余裕綽々」「落ち着き払う」などがあります。これらは、苦しんで取り乱すのではなく、落ち着いて動じない様子を表します。ただし、七転八倒に一語でぴったり対応する明確な対義語はありません。

七転八倒を使うときの注意点

七転八倒を使うときは、まず「かなり強い苦痛や混乱」を表す言葉だと意識することが大切です。少し困った、少し忙しい、少し悩んだという程度に使うと、大げさに聞こえる場合があります。

また、「七転八起」との混同にも注意が必要です。「何度失敗しても立ち上がる」という意味で「七転八倒」を使うのは誤用です。前向きな再挑戦を表したい場合は、「七転八起」や「不屈の精神」などを使うほうが自然です。

身体的な痛みを表すときは、表現としては使えますが、実際に強い痛みが続く場合の判断は言葉の問題とは別です。必要に応じて、医療機関など専門的な窓口に確認することが大切です。

文章では、やや硬い印象や劇的な印象を与える四字熟語です。そのため、くだけた会話では「のたうち回るほど痛かった」「本当に苦しかった」のように言い換えたほうが自然な場合もあります。

まとめ

七転八倒は、「激しい苦痛や苦しみのために、転げ回るほどもだえ苦しむこと」を表す四字熟語です。読み方は「しちてんばっとう」で、体の痛みだけでなく、精神的な苦悩や大きな混乱にも比喩的に使われます。

「七」と「八」は多くの回数を強めて表し、「転」はころぶこと、「倒」はたおれることを意味します。何度も転び倒れるような激しい様子から、強い苦しみを表す言葉になっています。

類語には「四苦八苦」「悪戦苦闘」「右往左往」「のたうち回る」などがありますが、七転八倒は特に「もだえ苦しむほどの激しさ」を含む点が特徴です。「七転八起」とは意味が異なり、失敗から立ち上がるという前向きな意味では使いません。

関連語

七転八倒とあわせて知っておくと、苦しみや混乱、立ち直りを表す表現の違いが理解しやすくなります。

  • 七転八起
  • 四苦八苦
  • 悪戦苦闘
  • 右往左往
  • 悶絶
  • 阿鼻叫喚
  • 泰然自若
  • 余裕綽々

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