抑えるの意味とは?使い方・例文・類語との違いをわかりやすく解説

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抑えるの意味

「抑える(おさえる)」とは「勢い・感情・程度・動きなどが強くなりすぎないように、とどめたり低い状態に保ったりすること」を意味する言葉です。

「抑える」は、何かが広がる、増える、高まる、強まるといった動きを、一定の範囲内にとどめる場合に使います。たとえば、「怒りを抑える」は怒りの感情を表に出しすぎないようにすること、「費用を抑える」は費用が高くなりすぎないようにすることを表します。

また、「相手の攻撃を抑える」のように、相手の動きや力を封じる意味でも使われます。物を手で押して動かないようにする場合は、一般に「押さえる」と書くことが多く、「抑える」は感情・勢い・量・影響など、目に見えにくいものを制御するニュアンスが中心です。

意味 具体例
感情や欲求を外に出しすぎないようにする 怒りを抑える、笑いを抑える、衝動を抑える
数量や程度を一定以下にする 費用を抑える、音量を抑える、価格を抑える
勢いや影響が広がらないようにする 被害を抑える、火の勢いを抑える、反発を抑える
相手の動きや力を封じる 相手打線を抑える、反対意見を抑える

抑えるの読み方

「抑える」の読み方は「おさえる」です。

「抑」は「抑制(よくせい)」「抑圧(よくあつ)」などにも使われる漢字で、勢いや働きをおしとどめる意味を持ちます。「抑える」は訓読みで「おさえる」と読み、感情・数量・勢いなどを制御する意味で使われます。

同じ読み方の言葉に「押さえる」がありますが、こちらは「手で押す」「場所や要点を確保する」といった意味で使われることが多いため、漢字の使い分けに注意が必要です。

抑えるをわかりやすく言うと

「抑える」をわかりやすく言うと、「強くなりすぎないようにする」「増えすぎないようにする」「外に出すぎないようにする」という意味です。

たとえば、「声を抑える」は大きな声にならないように小さくすることです。「出費を抑える」は、お金を使いすぎないようにすることです。「緊張を抑える」は、緊張が表に出すぎないように落ち着かせることを表します。

文章で使うと、単に「止める」よりも、完全になくすのではなく「程度を小さくする」「一定の範囲に収める」というニュアンスが出ます。そのため、「痛みを抑える」「上昇を抑える」「感情を抑える」のように、何かが残っていても強まりすぎない状態を表す場合に適しています。

抑えるの使い方

「抑える」は、日常会話でも文章でもよく使われます。対象になるのは、感情、音、費用、勢い、被害、影響、欲求、反応などです。目に見える物そのものよりも、状態や力の強まりをコントロールする場面で使うのが基本です。

感情や反応に使う

「怒りを抑える」「涙を抑える」「笑いを抑える」のように、感情や反応を表に出しすぎないようにする意味で使います。内心では感じていても、態度や声に出ないようにする場合に向いています。

程度や数量に使う

「費用を抑える」「音量を抑える」「温度を抑える」のように、数値や程度を低めに保つ意味で使います。ビジネス文書や説明文では、「コストを抑える」「リスクを抑える」などの形もよく見られます。

勢いや影響に使う

「被害を抑える」「混乱を抑える」「上昇を抑える」のように、悪化や拡大を防ぐ意味でも使います。この場合、完全に消すというより、広がりや強まりをできるだけ小さくするニュアンスがあります。

相手の力や動きを封じる意味で使う

スポーツなどでは、「相手打線を抑える」「攻撃を抑える」のように、相手が力を発揮しにくいようにする意味で使われます。相手の動きを完全に止めるとは限らず、得点や成果を少なくする意味合いです。

抑えるを使った例文

  • 会議中だったので、彼は怒りを抑えて静かに話した。
    感情を表に出しすぎないようにする意味で使われています。
  • 今月は外食を減らして、生活費を抑えるつもりだ。
    出費が増えすぎないようにする意味を表しています。
  • 夜遅い時間なので、テレビの音量を少し抑えた。
    音の大きさを控えめにする場面で使われています。
  • 早めに対応したことで、トラブルの影響を最小限に抑えられた。
    悪い影響が広がらないようにするニュアンスがあります。
  • 投手は最後まで相手打線を抑え、無失点で試合を終えた。
    相手の攻撃力を発揮させない意味で使われています。
  • 深呼吸をして、面接前の緊張を抑えた。
    心の動きや身体の反応を落ち着かせる使い方です。
  • 派手な色を避け、全体の印象を落ち着いた雰囲気に抑えた。
    デザインや表現の強さを控えめにする意味で使われています。
  • 値上げ幅を抑えるため、材料の使い方を見直した。
    上昇の程度を小さくする意味を表しています。

抑えると押さえるの違い

「抑える」と最も混同されやすい言葉は「押さえる」です。どちらも「おさえる」と読みますが、一般的には「抑える」は勢い・感情・程度を制御する場合に使い、「押さえる」は物理的に押す、確保する、要点をつかむ場合に使います。

表記 中心となる意味
抑える 勢い・感情・程度などを強くならないようにする 怒りを抑える、費用を抑える、被害を抑える
押さえる 手などで押す、動かないようにする、場所や要点を確保する 紙を押さえる、席を押さえる、要点を押さえる

たとえば、「傷口をおさえる」は、手や布で押しているなら「傷口を押さえる」と書くのが自然です。一方、「感情をおさえる」は、感情の高まりを制御する意味なので「感情を抑える」と書きます。

「ポイントをおさえる」「要点をおさえる」は、重要なところをつかむ意味なので、一般には「押さえる」と書きます。「要点を抑える」と書かれることもありますが、標準的な文章では「要点を押さえる」のほうが自然です。

抑えるの類語・言い換え表現

「抑える」は、文脈によって言い換えられる言葉が変わります。感情を対象にする場合、数量を対象にする場合、勢いを対象にする場合で、自然な類語が異なります。

類語・言い換え ニュアンス 使い方の例
こらえる 感情や痛みなどを我慢して外に出さない 涙をこらえる、痛みをこらえる
控える 量や行動を少なめにする 発言を控える、塩分を控える
制御する 仕組みや力を思いどおりに調整する、やや硬い表現 速度を制御する、反応を制御する
抑制する 勢いや発生をおさえ込む、文章語・専門的な場面で使いやすい 感染の拡大を抑制する、需要を抑制する
食い止める 悪化や拡大をそこで止めることに重点がある 被害を食い止める、広がりを食い止める
低く保つ 数値や程度を低い状態に維持する 価格を低く保つ、温度を低く保つ

「抑える」は幅広く使える語ですが、感情を我慢する意味を強めたいときは「こらえる」、行動や量を少なくする意味を出したいときは「控える」、文章を硬くしたいときは「抑制する」が自然です。

抑えるを使うときの注意点

「抑える」を使うときは、まず「何をおさえるのか」が、勢い・感情・程度・影響にあたるかを確認するとよいでしょう。物を手で押す、場所を確保する、重要点をつかむ意味では「押さえる」のほうが適切です。

誤りやすい例として、「資料が飛ばないように手で抑える」は、物理的に押しているので「資料が飛ばないように手で押さえる」が自然です。一方、「発言の勢いを抑える」「予算を抑える」は、強まりや増加を制御しているため「抑える」が合います。

また、「抑える」は完全に消すことを意味しない場合があります。「痛みを抑える」は痛みをなくすとは限らず、痛みの程度を小さくする意味です。「費用を抑える」も、費用をゼロにするのではなく、できるだけ低くする意味で使われます。

文章では、「抑える」の対象を明確にすると意味が伝わりやすくなります。「抑える必要がある」だけでは何を抑えるのか不明確なので、「出費を抑える必要がある」「混乱を抑える必要がある」のように書くと、読み手に伝わりやすくなります。

まとめ

「抑える(おさえる)」は、勢い・感情・程度・影響などが強くなりすぎないように、とどめたり低い状態に保ったりする言葉です。「怒りを抑える」「費用を抑える」「被害を抑える」のように、目に見えにくい力や状態をコントロールする場面でよく使われます。

同じ読み方の「押さえる」は、物を押す、場所を確保する、要点をつかむ意味で使うことが多い表記です。感情や勢いなら「抑える」、物理的な動作や確保なら「押さえる」と考えると、使い分けがしやすくなります。

類語には「こらえる」「控える」「制御する」「抑制する」「食い止める」などがあります。文脈に合わせて選ぶことで、文章のニュアンスをより正確に表せます。

関連語

  • 押さえる
  • 抑制
  • 制御
  • こらえる
  • 控える
  • 食い止める
  • 抑圧
  • 我慢

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