逞しいの意味とは?使い方・例文・類語との違いをわかりやすく解説

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逞しいの意味

「逞しい(たくましい)」とは「体つきや心のあり方、勢いなどがしっかりしていて、困難に負けない強さが感じられるさま」のことです。

基本的には、筋肉がついていて丈夫そうな体を表すときに使います。たとえば「逞しい腕」「逞しい体つき」と言えば、細く弱々しい印象ではなく、力強く健康的な印象を表します。

また、体だけでなく、精神面や生き方にも使えます。「逞しく生きる」は、苦しい状況でもくじけず、自分の力で前に進むようすを表します。さらに「想像力が逞しい」「商魂逞しい」のように、活動力や勢いが盛んなことを表す場合もあります。

逞しいの読み方

「逞しい」は「たくましい」と読みます。

漢字の「逞」は日常文ではやや硬い印象を与えることがあります。そのため、読みやすさを重視する文章では「たくましい」とひらがなで書かれることもあります。ただし、辞書的な表記や文学的な文章では「逞しい」と漢字で書かれることも珍しくありません。

逞しいをわかりやすく言うと

「逞しい」をわかりやすく言うと、「強くてしっかりしている」「丈夫で頼りがいがある」「困難に負けなさそう」という意味です。

体について言う場合は、「がっしりしている」「筋肉がついている」「健康的で力強い」といった意味合いになります。心や性格について言う場合は、「くじけない」「粘り強い」「逆境でも前向きに動ける」という意味合いです。

ただし、「逞しい」は単に力が強いというだけではありません。そこには、生命力、成長する力、困難をはね返す力のような、前へ進む勢いが含まれます。

逞しいの使い方

「逞しい」は、人の体つき、精神、生活力、発想、勢いなどを表すときに使います。日常会話でも文章でも使えますが、少し改まった印象や、ほめる響きを持つことが多い言葉です。

体つきを表す使い方

「逞しい肩」「逞しい腕」「逞しい背中」のように、丈夫で力強そうな体を表します。男性に使われることが多い表現ですが、性別に限らず、鍛えられた体や健康的な体つきを表すことができます。

心や生き方を表す使い方

「逞しい精神」「逞しく育つ」「逞しく生きる」のように、困難に負けない心の強さを表します。この場合、外見ではなく、粘り強さや自立心、回復力に注目しています。

勢いや発想を表す使い方

「想像力が逞しい」「商魂逞しい」のように、物事を広げる力や行動力が盛んなことを表す使い方もあります。「想像力が逞しい」は、よい意味で創造力が豊かな場合にも、少し皮肉をこめて勝手な想像がふくらみすぎている場合にも使われます。

逞しいを使った例文

  • 彼は毎朝走り込みを続け、以前よりも逞しい体つきになった。
    体が鍛えられて、力強く丈夫そうに見えるという使い方です。
  • 小さかった苗が、雨風に耐えて逞しく育っている。
    植物が困難な環境の中でも力強く成長しているようすを表しています。
  • 失敗してもすぐに立ち直る彼女の逞しさには、周囲も励まされる。
    精神的な強さや回復力を表す例です。外見ではなく内面への評価です。
  • 一人暮らしを始めてから、弟はずいぶん逞しくなった。
    生活力や自立心が身についたことを表しています。
  • その作家は、逞しい想像力で現実にはない世界を描き出した。
    発想が豊かで、物語を大きく広げる力があるという意味です。
  • 商店街の人たちは、時代の変化に合わせて新しい企画を出すなど、商魂逞しい。
    商売への意欲や行動力が盛んなことを表します。文脈によっては感心にも皮肉にもなります。
  • 都会で働くうちに、彼の表情には逞しい自信がにじむようになった。
    経験を重ねて、自信や強さが外に表れるようになったというニュアンスです。

逞しいと「強い」の違い

「逞しい」と最も混同されやすい言葉の一つが「強い」です。どちらも力や耐える力を表しますが、注目する点が少し違います。

「強い」は、力、能力、影響力、抵抗力などが大きいことを広く表す言葉です。一方、「逞しい」は、強さに加えて、丈夫さ、成長する力、生命力、自立して生きる力のような印象を含みます。

言葉 中心となる意味 ニュアンス
逞しい 丈夫で力強く、困難に負けないようす 生命力、成長力、頼もしさが感じられる
強い 力や能力、抵抗力などが大きいようす 意味の範囲が広く、身体・精神・競争・刺激などに使える

たとえば「強い選手」は、勝負に強い、技術が高い、力があるなど幅広く解釈できます。一方、「逞しい選手」は、鍛えられた体や精神的な粘り強さ、頼れる雰囲気が強く感じられます。

逞しいの類語・言い換え表現

「逞しい」は文脈によって、体の丈夫さ、心の強さ、勢いの盛んさを表します。そのため、言い換えるときは、何について述べているのかを見分けることが大切です。

類語・言い換え 意味・ニュアンス 使いやすい場面
がっしりした 骨格や体つきがしっかりしている 体格を具体的に表すとき
屈強な 非常に丈夫で力が強い 鍛えられた人や兵士、作業員などを表す文章
丈夫な 体や物が壊れにくく、健康である 体、物、植物などを広く表すとき
頼もしい 安心して任せられる、期待できる 人柄や能力をほめるとき
粘り強い 簡単にあきらめず、続ける力がある 精神力や努力の姿勢を表すとき
生命力がある 生き抜く力や成長する力が強い 人、動植物、組織などの勢いを表すとき

「頼もしい」は、相手に安心感を与える点に重点があります。「逞しい」は、本人自身の強さや生命力に重点があります。たとえば「頼もしい先輩」は支えてくれそうな人を表し、「逞しい先輩」は困難にも負けず力強く動く人を表します。

逞しいを使うときの注意点

「逞しい」は基本的にほめ言葉として使えますが、相手や文脈によって受け取られ方が変わることがあります。

外見に使うときは相手との関係に注意する

「逞しい体ですね」は、鍛えている人へのほめ言葉になります。ただし、体型に関する表現なので、相手との関係が浅い場合や、外見に触れるのが不自然な場面では避けたほうがよいことがあります。

「想像力が逞しい」は皮肉になることがある

「想像力が逞しい」は、創造性をほめる場合にも使えますが、「根拠のないことまで考えすぎている」という皮肉として使われることもあります。たとえば、勝手な推測をしている相手に「想像力が逞しいね」と言うと、やや批判的に聞こえる場合があります。

「商魂逞しい」は文脈で評価が分かれる

「商魂逞しい」は、商売に熱心で行動力があるという意味です。ただし、言い方によっては「利益に対して抜け目がない」「少し押しが強い」という含みを持つこともあります。文章で使う場合は、感心しているのか、皮肉をこめているのかが伝わるように前後の文を整えるとよいでしょう。

反対に近い言葉

「逞しい」のはっきりした一語の対義語は、文脈によって異なります。体については「ひ弱な」「弱々しい」、精神については「もろい」「くじけやすい」、勢いについては「頼りない」「活力がない」などが反対に近い表現です。

まとめ

「逞しい(たくましい)」は、体つきや心、勢いなどがしっかりしていて、困難に負けない強さが感じられるさまを表す言葉です。

体については「がっしりしている」「丈夫そう」、心については「粘り強い」「くじけない」、成長や発想については「勢いがある」「豊かに広がる」という意味で使われます。

似た言葉の「強い」は力や能力の大きさを広く表しますが、「逞しい」はそこに生命力や成長力、頼もしさが加わる点が特徴です。ほめ言葉として使いやすい一方で、外見への言及や「想像力が逞しい」「商魂逞しい」のような表現では、文脈によって皮肉に聞こえることがあるため注意が必要です。

関連語

  • 強い
  • 頼もしい
  • 屈強
  • 丈夫
  • 粘り強い
  • 生命力
  • 自立心
  • 商魂

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