厚かましいの意味とは?使い方・例文・類語との違いをわかりやすく解説

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厚かましいの意味

「厚かましい(あつかましい)」とは「遠慮がなく、相手に迷惑や負担をかけても平気でいるように見えるさま」のことです。

人に何かを頼む、割り込む、利益を得ようとするなどの場面で、相手への配慮が足りない態度を批判的に表す言葉です。たとえば、初対面なのに高額なものを貸してほしいと頼んだり、自分だけ得をしようとしたりする態度は「厚かましい」と言われることがあります。

基本的にはよくない意味で使われますが、自分の依頼について「厚かましいお願いですが」と言う場合は、「無理を承知でお願いしています」というへりくだった表現になります。

厚かましいの読み方

「厚かましい」は「あつかましい」と読みます。

漢字の「厚」は「あつい」とも読みますが、この言葉では「あつ」と読みます。「厚かましい」は形容詞で、「厚かましい人」「厚かましい態度」「厚かましいお願い」のように使います。

厚かましいをわかりやすく言うと

「厚かましい」をわかりやすく言うと、「遠慮がなさすぎる」「人の都合を考えずにずけずけ行動する」「普通なら控えるようなことを平気でする」という意味です。

単に元気がよい、積極的であるという意味ではありません。相手の気持ちや場の空気を考えず、自分の要求や都合を押し通すような印象があるときに使います。

  • 人の家で何度も食事をねだる
  • 順番を無視して前に入る
  • 断られても同じ頼みごとを続ける
  • 親しくない相手に大きな負担を頼む

このような行動に対して、「少し遠慮したほうがよいのに」という批判やあきれた気持ちを込めて使われます。

厚かましいの使い方

「厚かましい」は、人の性格・態度・発言・お願いなどに使います。相手を直接評価する言葉なので、言い方によっては強く責めているように聞こえます。

日常会話では、「あの人は厚かましい」「そんなことを頼むのは厚かましい」のように使います。文章では、「厚かましい振る舞い」「厚かましい要求」のように、やや硬めの表現としても使えます。

また、依頼文では「厚かましいお願いで恐縮ですが」「厚かましいとは存じますが」のように、自分のお願いが相手に負担をかけることを認める表現として使われます。この場合は、相手を非難するのではなく、自分の立場を低くして丁寧に頼む言い方です。

よく使われる組み合わせ

  • 厚かましい人
  • 厚かましい態度
  • 厚かましいお願い
  • 厚かましい要求
  • 厚かましいにもほどがある
  • 厚かましくも頼む

厚かましいを使った例文

  • 彼は初対面なのに、車で家まで送ってほしいと言ってきて、少し厚かましいと感じた。
    親しくない相手に負担の大きい頼みごとをする場面で使っています。
  • 順番を待っている人がいるのに、先に入ろうとするのは厚かましい。
    周囲への配慮がなく、自分の都合を優先する態度を批判しています。
  • 厚かましいお願いで恐縮ですが、資料をもう一度お送りいただけますでしょうか。
    自分の依頼が相手の手間になることを認め、丁寧に頼む表現です。
  • 彼女はいつも当然のように人の分までお菓子を取るので、厚かましいと思われている。
    小さな行動でも、遠慮のなさが重なると悪い印象になることを表しています。
  • 無料で手伝ってもらったうえに修正まで求めるのは、さすがに厚かましい。
    相手の好意に甘えすぎている状態を表しています。
  • その広告は、利用者の不安につけ込むような厚かましい言い方をしていた。
    人だけでなく、文章や表現の押しつけがましさにも使える例です。
  • 厚かましいとは思いますが、可能であれば少しだけお時間をいただけませんか。
    ビジネスや改まった依頼で、自分の遠慮を示しながらお願いしています。
  • 彼の厚かましい発言に、会議室の空気が一瞬静かになった。
    場に合わない遠慮のない発言が、周囲を不快にさせたことを表しています。

厚かましいと「図々しい」の違い

「厚かましい」と最も混同されやすい言葉に「図々しい(ずうずうしい)」があります。どちらも遠慮がない態度を表しますが、響きや使われ方に少し違いがあります。

言葉 意味・ニュアンス 使い方の例
厚かましい 遠慮がなく、相手に迷惑や負担をかけても平気な態度。やや改まった文章にも使いやすい。 厚かましいお願いで恐縮ですが
図々しい 恥じる様子がなく、自分勝手にふるまう態度。会話で使われることが多く、非難の響きが強い。 図々しくもまた借りに来た

「厚かましい」は、依頼や要求に対して「遠慮がない」という点を強く表します。一方、「図々しい」は、恥ずかしがらずに平気で自分勝手なことをする様子に焦点があります。

たとえば、丁寧なメールで「図々しいお願いですが」と書くと、ややくだけた印象になることがあります。ビジネス文では「厚かましいお願いで恐縮ですが」のほうが自然です。

厚かましいの類語・言い換え表現

「厚かましい」には、似た意味の言葉がいくつかあります。ただし、それぞれ批判の強さや焦点が異なります。

類語・言い換え ニュアンス
図々しい 恥じる様子がなく、平気で自分勝手なことをする。
遠慮がない 相手への控えめな配慮が足りない。やわらかい言い換えにもなる。
無遠慮 相手の気持ちを考えず、言動が控えめでない。文章語としても使いやすい。
ずけずけしている 遠慮なくものを言う様子。発言に対して使うことが多い。
押しつけがましい 自分の考えや親切を相手に押しつける感じがある。
恥知らず 恥ずべきことをしても平気だという強い非難を含む。

やわらかく言い換えたい場合は、「少し遠慮がない」「配慮に欠ける」「お願いが大きい」などが使えます。相手を直接責めたくない場面では、「厚かましい」よりも穏やかに聞こえます。

反対に近い言葉には、「遠慮深い」「慎み深い」「控えめ」などがあります。ただし、「厚かましい」に完全に対応する一語の対義語がいつも決まっているわけではありません。

厚かましいを使うときの注意点

「厚かましい」は、相手の人柄や行動を悪く評価する言葉です。そのため、本人に向かって「あなたは厚かましい」と言うと、かなり強い非難として受け取られます。注意したい場面では、「少しお願いしすぎかもしれません」「もう少し遠慮したほうがよいかもしれません」のように言い換えると角が立ちにくくなります。

一方で、自分の依頼に対して「厚かましいお願いですが」と使う場合は、失礼にならないようにするための前置きになります。ただし、前置きを付ければどんな頼みごとも許されるわけではありません。相手に大きな負担をかける場合は、理由やお礼の言葉も添えるのが自然です。

また、「積極的」「大胆」と混同しないことも大切です。積極的な人は自分から行動しますが、必ずしも相手に迷惑をかけるわけではありません。「厚かましい」は、配慮不足や迷惑の印象があるときに使う言葉です。

文章で使うときは、批判のニュアンスがはっきり出ます。「厚かましい要求」「厚かましい態度」のように書くと、読み手にはかなり否定的な評価として伝わります。客観的に書きたい文章では、「一方的な要求」「配慮を欠いた対応」などに置き換える方法もあります。

まとめ

「厚かましい」は、「遠慮がなく、相手に迷惑や負担をかけても平気でいるように見えるさま」を表す言葉です。読み方は「あつかましい」です。

日常会話では、人の態度や頼みごとを批判するときに使われます。文章では「厚かましい要求」「厚かましい振る舞い」のように、否定的な評価を表す言葉として使われます。一方、「厚かましいお願いですが」のように、自分の依頼をへりくだって述べる使い方もあります。

よく似た「図々しい」は、恥じる様子がなく自分勝手にふるまう印象が強い言葉です。「厚かましい」は、とくに遠慮のなさや相手への負担に焦点があります。相手に使うと強い非難になりやすいため、場面に応じて「遠慮がない」「配慮に欠ける」などの言い換えも考えるとよいでしょう。

関連語

  • 図々しい
  • 無遠慮
  • 遠慮がない
  • ずけずけ
  • 押しつけがましい
  • 恥知らず
  • 控えめ
  • 慎み深い

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