贔屓の意味とは?使い方・例文・類語との違いをわかりやすく解説

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贔屓の意味

「贔屓(ひいき)」とは「気に入った人や物を特別に応援したり、他より有利に扱ったりすること」を意味する言葉です。

たとえば、好きな店に何度も通うことを「その店を贔屓にする」と言います。また、特定の選手や俳優、作家などを応援し続ける場合にも使われます。

一方で、公平であるべき場面で特定の人だけを特別扱いする、という悪い意味でも使われます。そのため、「贔屓」は文脈によって、好意的な応援にも、不公平な扱いにもなる言葉です。

贔屓の読み方

「贔屓」は「ひいき」と読みます。

漢字はやや難しいため、日常の文章では「ひいき」とひらがなで書かれることも多くあります。改まった文章や見出し、辞書的な説明では「贔屓」と漢字で書かれることがあります。

なお、「贔」と「屓」はどちらも日常的に単独で使う機会が少ない漢字です。現在の日本語では、二字で「贔屓」と書いて「ひいき」と読む熟語として覚えるのが実用的です。

贔屓をわかりやすく言うと

贔屓をわかりやすく言うと、「好きだから特に応援すること」「気に入ってよく使うこと」「特定の相手を特別扱いすること」です。

良い意味では、長く応援している人や、気に入って通っている店に対して使います。たとえば「贔屓の店」は「よく利用していて気に入っている店」という意味です。

悪い意味では、先生・上司・審査員などが、ある人だけを不公平に有利に扱う場合に使われます。この場合は「贔屓されている」「贔屓がある」のように、批判的な響きになります。

贔屓の使い方

「贔屓」は、日常会話でも文章でも使える言葉です。ただし、少し古風で落ち着いた響きがあるため、くだけた会話では「応援している」「好きな」「よく行く」と言い換えられることもあります。

よく使われる形には、次のようなものがあります。

  • 贔屓にする:気に入ってよく利用する、特に応援する。
  • 贔屓している:特定の相手を好んで応援している。
  • 贔屓の店:気に入って何度も利用している店。
  • ご贔屓:客や支援者からのひいきを丁寧に表す言い方。
  • 贔屓目に見る:好意があるため、実際よりよく見てしまう。
  • 身贔屓:家族や自分に近い人を、必要以上によく評価すること。

文章で使うときは、好意的な意味なのか、不公平を批判する意味なのかが伝わるように文脈を整えることが大切です。「長年贔屓にしている店」なら好意的ですが、「上司の贔屓で選ばれた」なら不公平な印象になります。

贔屓を使った例文

  • 私は駅前の小さな和菓子店を、もう十年以上贔屓にしている。
    気に入った店を長く利用している、好意的な意味の使い方です。
  • 彼女は若いころから、その歌手を贔屓している。
    特定の人物を好んで応援し続けていることを表しています。
  • 審査で特定の出場者だけを贔屓すれば、結果への信頼は失われる。
    公平であるべき場面での特別扱いを、批判的に述べています。
  • 贔屓目に見ても、この企画にはまだ改善の余地がある。
    好意的に見たとしても、課題があるという意味です。「贔屓目」は判断の偏りを表します。
  • 今後とも変わらぬご贔屓を賜りますよう、お願い申し上げます。
    商店や会社が客に向けて使う、丁寧で改まった表現です。
  • 監督は実力で選んだつもりだったが、一部の選手を贔屓していると受け取られた。
    本人にそのつもりがなくても、周囲から不公平に見える場合があります。
  • 親の身贔屓と言われるかもしれないが、息子の絵には独特の魅力があると思う。
    身近な相手をよく評価してしまう気持ちを、自覚しながら述べる例です。
  • あまりに強い贔屓は、かえって応援される側の評判を下げることがある。
    過度な応援や特別扱いが、逆効果になる場合を表しています。

贔屓とえこひいきの違い

「贔屓」と混同されやすい言葉に「えこひいき」があります。「えこひいき」は漢字で「依怙贔屓」と書くこともあり、特定の人だけを不公平にかわいがる、という意味が中心です。

大きな違いは、「贔屓」は良い意味でも悪い意味でも使えるのに対し、「えこひいき」はほとんどの場合、悪い意味で使われる点です。

言葉 意味の中心 ニュアンス
贔屓 気に入った相手を応援する、または特別扱いする 好意的にも批判的にも使える
えこひいき 公平さを欠いて特定の相手だけを優遇する 基本的に批判的な言い方

たとえば、「贔屓の店」は自然な表現ですが、「えこひいきの店」とは普通言いません。一方で、「先生のえこひいき」は、不公平な扱いへの不満を強く表す言い方です。

贔屓の類語・言い換え表現

「贔屓」は、文脈によって言い換え方が変わります。応援する意味なのか、不公平に扱う意味なのかを見分けて選ぶ必要があります。

類語・言い換え 意味・ニュアンス
応援 成功するように力を貸したり励ましたりすること。贔屓より公平な印象になりやすい言葉です。
支援 活動や立場を助けること。公的・事務的な文章にも向きます。
肩入れ ある人や団体を強く助けること。やや偏りのある支持という響きがあります。
後援 活動を後ろから支えること。催し物や団体活動で使われやすい語です。
愛好 あるものを好んで楽しむこと。「音楽愛好家」のように趣味・文化に使われます。
偏愛 あるものだけを特に愛すること。贔屓よりも好みの偏りが強く感じられます。
特別扱い 他と違って特別に扱うこと。良い意味にも悪い意味にも使えますが、不公平の意味で使われることが多い語です。

反対に近い言葉としては、「公平」「中立」「冷遇」などがあります。ただし、「贔屓」に一語で完全に対応する、はっきりした対義語はありません。文脈に応じて、「公平に扱う」「中立の立場を取る」「特別扱いしない」などと言い換えると自然です。

贔屓を使うときの注意点

「贔屓」は便利な言葉ですが、使い方によって印象が変わります。特に、相手や場面に応じて、好意的に聞こえるか批判的に聞こえるかを意識することが大切です。

公平さが必要な場面では批判的に響きやすい

学校、職場、審査、選考などでは、「贔屓」は不公平な優遇という意味に受け取られやすくなります。「上司が部下を贔屓している」と言うと、能力ではなく好みで扱いを変えている、という批判になります。

店や芸能などでは好意的に使われる

「贔屓の店」「ご贔屓の役者」「贔屓にしている作家」のように、客・ファン・読者の立場から使う場合は、好意的な意味になりやすい表現です。特に「ご贔屓」は、商売や芸能の場面で、支援や愛顧への感謝を表す丁寧な言い方です。

「贔屓目」は判断の偏りを表す

「贔屓目に見る」は、好きな相手や身近な相手を実際よりよく見てしまう、という意味です。「贔屓目に見てもよい出来だ」は褒め言葉ですが、「贔屓目に見ても厳しい」は、好意的に見ても評価が難しいという意味になります。

「贔屓の引き倒し」に注意する

「贔屓の引き倒し」とは、強く応援しすぎた結果、かえって相手の不利益になることを表す表現です。応援そのものは良いことでも、過度な擁護や不自然な持ち上げは、周囲に反感を持たれる場合があります。

まとめ

「贔屓(ひいき)」は、気に入った人や物を特別に応援したり、他より有利に扱ったりすることを意味する言葉です。

「贔屓の店」「贔屓の俳優」のように使う場合は、好意的な応援や愛顧を表します。一方で、「特定の人を贔屓する」のように、公平さが求められる場面で使うと、不公平な特別扱いという批判的な意味になります。

似た言葉の「えこひいき」は、基本的に悪い意味で使われます。贔屓は良い意味にも悪い意味にもなるため、文脈に合わせて「応援」「支援」「特別扱い」「えこひいき」などを使い分けると、意図が伝わりやすくなります。

関連語

  • えこひいき
  • 依怙贔屓
  • 身贔屓
  • 贔屓目
  • 贔屓の引き倒し
  • 応援
  • 支援
  • 肩入れ
  • 愛顧
  • 偏愛

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