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誠実の意味
「誠実(せいじつ)」とは「人や物事に対して、うそやごまかしがなく、まじめに真心をもって向き合う態度」のことです。
単に「うそをつかない」というだけでなく、相手のことを考え、責任をもって行動するニュアンスがあります。たとえば、ミスを隠さずに説明し、できる対応をきちんと行う態度は「誠実な対応」といえます。
「誠」は、まこと・真心という意味を持つ漢字です。「実」は、中身があること、真実であることなどを表します。二つが合わさった「誠実」は、表面的な言葉だけでなく、心や行動に偽りがないことを表す言葉です。
誠実の読み方
「誠実」の読み方は「せいじつ」です。
「誠」は「せい」、「実」は「じつ」と読みます。「誠実な人」「誠実に対応する」「誠実さが伝わる」のように、名詞としても形容動詞としても使われます。
誠実をわかりやすく言うと
誠実をわかりやすく言うと、「相手に対してごまかさず、きちんと向き合うこと」です。
日常的な言い換えでは、次のように表せます。
- うそをつかず、正面から向き合うこと
- 相手を軽く見ず、まじめに対応すること
- 約束や責任を大切にする態度
- 見せかけではなく、真心をもって行動すること
たとえば、相手に都合のよいことだけを言うのではなく、必要なことをきちんと説明する姿勢は「誠実」です。一方で、口では丁寧でも、約束を守らなかったり、都合の悪いことを隠したりする場合は、誠実とはいえません。
誠実の使い方
「誠実」は、人の性格、仕事への姿勢、対応の仕方、文章の印象などを表すときに使います。やや改まった響きがありますが、日常会話でもビジネス文書でも自然に使える言葉です。
よく使われる形には、次のようなものがあります。
- 誠実な人
- 誠実な態度
- 誠実な対応
- 誠実に答える
- 誠実さが伝わる
- 誠実さを感じる
文章で使うときは、相手への敬意や信頼を含む、落ち着いた評価の言葉になります。「親切」よりも責任感があり、「まじめ」よりも真心や正直さが強く感じられます。
また、「誠実に対応いたします」のように、謝罪や説明の場面でも使われます。この場合は、「隠さず、逃げず、責任をもって向き合う」という姿勢を示す表現になります。
誠実を使った例文
- 彼はいつも約束を守るので、誠実な人だと思う。
人柄を評価するときの使い方です。信頼できる態度を表しています。 - 質問には、わからない部分も含めて誠実に答えた。
都合のよいことだけでなく、不確かな点も正直に伝える姿勢を表しています。 - 会社は今回の問題について、誠実な対応を求められている。
仕事や社会的な場面で、責任ある対応を示すときに使います。 - 派手な言葉ではなかったが、彼女の文章から誠実さが伝わってきた。
文章の印象を表す例です。飾らない言葉の中に真心が感じられるという意味です。 - 相手を説得する前に、まず誠実に事情を説明するべきだ。
相手を操作するのではなく、正面から向き合う態度を示しています。 - 小さな仕事にも誠実に取り組む姿勢が、周囲の信頼につながった。
仕事への向き合い方を表す使い方です。責任感やまじめさが含まれます。 - その謝罪は形式的ではなく、誠実な気持ちが感じられた。
言葉だけでなく、心から向き合っている印象を表しています。
誠実と「正直」の違い
「誠実」と混同されやすい言葉に「正直」があります。どちらも、うそやごまかしがないことに関係しますが、表す範囲が少し違います。
「正直」は、主に「うそを言わない」「事実を隠さない」という意味です。一方、「誠実」は、正直であることに加えて、相手や物事に真心をもって向き合う態度まで含みます。
| 言葉 | 中心となる意味 | 使い方の例 |
|---|---|---|
| 誠実 | 真心をもって、責任ある態度で向き合うこと | 誠実な対応、誠実な人、誠実に説明する |
| 正直 | うそをつかず、事実や気持ちをそのまま言うこと | 正直に話す、正直な感想、正直者 |
たとえば、「正直な感想」は、自分が感じたことをそのまま述べる表現です。「誠実な感想」とはあまり言わず、相手を傷つけないよう配慮しながら真剣に伝える場合は「誠実に意見を述べる」のように表現します。
また、「正直だが誠実とは限らない」という場合もあります。事実を言っていても、相手への配慮や責任感がまったくなければ、誠実な態度とは受け取られにくいことがあります。
誠実の類語・言い換え表現
「誠実」には、近い意味を持つ言葉がいくつかあります。ただし、それぞれ強調する点が異なります。
| 類語・言い換え | 意味やニュアンス |
|---|---|
| 正直 | うそをつかないこと。事実や本心を隠さない点に重点があります。 |
| 真面目 | ふざけず、物事にきちんと取り組むこと。態度の堅実さを表します。 |
| 実直 | まじめで飾り気がなく、まっすぐな人柄を表します。やや硬い表現です。 |
| 誠意がある | 相手に対する真心や、きちんと向き合う気持ちがあることを表します。 |
| 良心的 | 自分の利益だけを優先せず、道理や相手の立場を考えることを表します。 |
| 律儀 | 義理や約束を大切にし、細かなこともきちんと守る性質を表します。 |
言い換えるときは、何を強調したいかで選ぶと自然です。「うそをつかないこと」を言いたいなら「正直」、「きちんと取り組む態度」を言いたいなら「真面目」、「真心をもった対応」を言いたいなら「誠意がある」が合います。
反対に近い言葉としては、「不誠実」「不真面目」「不正直」などがあります。特に「不誠実」は、相手を軽んじたり、ごまかしたり、責任ある対応をしなかったりする態度を表します。
誠実を使うときの注意点
「誠実」はよい意味の言葉ですが、使い方によっては不自然になったり、重く聞こえたりすることがあります。
- 単なる「やさしい」とは違う
誠実は、親切さだけでなく、正直さや責任感を含みます。相手に優しいだけでは「誠実」とは限りません。 - 「真面目」と完全に同じではない
真面目は物事にきちんと取り組む態度を表しますが、誠実は相手への真心やごまかしのなさまで含みます。 - 形式的な謝罪には合いにくい
「誠実な謝罪」と言う場合は、言葉だけでなく、説明や対応にも真心があることが前提になります。形だけの謝罪をほめる表現としては不自然です。 - 人を評価する言葉なので、使い方に配慮する
「あなたは誠実ですね」はほめ言葉ですが、場面によっては少し改まって聞こえます。親しい会話では「信頼できる」「きちんとしている」のほうが自然な場合もあります。
文章では、「誠実な対応」「誠実に向き合う」のように使うと、落ち着いた印象になります。ただし、実際の行動が伴わない場合、「誠実」という言葉だけが空々しく感じられることもあります。
まとめ
「誠実(せいじつ)」は、うそやごまかしがなく、真心をもって人や物事に向き合う態度を表す言葉です。人柄、仕事への姿勢、対応、文章の印象などを評価するときに使われます。
「正直」は主に「うそをつかないこと」を表しますが、「誠実」はそれに加えて、相手への配慮や責任感を含みます。類語には「真面目」「実直」「誠意がある」「良心的」などがありますが、強調する点が少しずつ異なります。
使うときは、単なる親切さや形式的な丁寧さではなく、「ごまかさず、きちんと向き合う態度」を表す言葉として理解すると自然です。
関連語
- 正直
- 真面目
- 実直
- 誠意
- 良心的
- 律儀
- 不誠実
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