著しいの意味とは?使い方・例文・類語との違いをわかりやすく解説

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著しいの意味

「著しい(いちじるしい)」とは「程度や変化がはっきり目立つほど大きい状態」のことです。

主に、増加・減少・成長・悪化・差・変化などが、普通の範囲を超えてはっきりわかるときに使います。たとえば「売上が著しく伸びた」は、売上の伸びが少しではなく、目に見えて大きいことを表します。

「著しい」は、良い意味にも悪い意味にも使える言葉です。「著しい進歩」のように良い変化を表すこともあれば、「著しい低下」「著しい悪化」のように望ましくない変化を表すこともあります。

著しいの読み方

「著しい」は「いちじるしい」と読みます。

「著」は「著者(ちょしゃ)」「著作(ちょさく)」では「ちょ」と読みますが、「著しい」では訓読みで「いちじるしい」と読みます。「著しく」は「いちじるしく」、「著しさ」は「いちじるしさ」と読みます。

著しいをわかりやすく言うと

「著しい」をわかりやすく言うと、「はっきりわかるほど大きい」「目立って大きい」「普通よりかなり目につく」という意味です。

  • 著しい増加:はっきりわかるほど大きく増えること
  • 著しい変化:見てわかるほど大きく変わること
  • 著しい差:比べたときに、差が大きく目立つこと
  • 著しい進歩:以前より大きくよくなったと感じられること

日常会話でくだけて言うなら「すごく変わった」「かなり増えた」「目に見えてよくなった」に近い表現です。ただし、「著しい」はやや硬い言い方なので、報告書・説明文・ニュース文・ビジネス文書などで特によく使われます。

著しいの使い方

「著しい」は、変化や程度の大きさを客観的に述べたいときに使います。単に「すごい」と感情的に言うのではなく、誰が見ても大きいと感じられるような変化や差を表すのに向いています。

よく使う形

  • 著しい+名詞
    「著しい成長」「著しい増加」「著しい変化」のように、名詞を修飾します。
  • 名詞+が著しい
    「発展が著しい」「低下が著しい」のように、状態を述べます。
  • 著しく+動詞・形容詞
    「著しく改善した」「著しく少ない」のように、動きや状態の程度を強めます。
  • 著しさ
    「変化の著しさ」のように、程度の大きさそのものを名詞として表します。

よく使われる組み合わせ

「著しい」は、次のような言葉と組み合わせて使われることが多いです。

  • 著しい増加、著しい減少
  • 著しい成長、著しい発展
  • 著しい進歩、著しい向上
  • 著しい改善、著しい悪化
  • 著しい低下、著しい不足
  • 著しい差、著しい違い
  • 著しい変化、著しい影響

文章で使うと、落ち着いた客観的な印象になります。そのため、仕事の報告、調査結果、社会の変化、学習や技能の上達などを説明する文に適しています。

著しいを使った例文

「著しい」は、良い変化にも悪い変化にも使えます。例文ごとのニュアンスを確認しておきましょう。

  • 新しい管理方法を取り入れてから、作業効率の改善が著しい。
    仕事の成果が目に見えてよくなったことを表しています。
  • この地域では、ここ十年で人口構成の変化が著しい。
    社会や地域の変化が大きく、はっきり確認できる場面です。
  • 練習を重ねた結果、彼の発音には著しい進歩が見られた。
    以前と比べて大きく上達したことを表す、良い意味の使い方です。
  • 連休明けから、来店客数が著しく減少した。
    数や量が大きく減ったことを、やや改まった表現で述べています。
  • 都市部と山間部では、通信環境に著しい差がある。
    二つのものを比べたとき、違いが大きく目立つことを表しています。
  • 夜になると、昼間に比べて気温が著しく下がった。
    温度の変化が小さくなく、はっきり感じられるほど大きいことを示しています。
  • この資料は前回より誤字が著しく減り、読みやすくなった。
    悪い点が大きく改善されたことを表す使い方です。
  • 再開発が進み、駅前の景色は数年前から著しく変わった。
    見た目や状況が大きく変化したことを述べています。

著しいと甚だしいの違い

「著しい」と混同されやすい言葉に「甚だしい(はなはだしい)」があります。どちらも程度が大きいことを表しますが、使う場面とニュアンスが異なります。

表現 中心となる意味 主なニュアンス
著しい 変化や差がはっきり目立つほど大きい 客観的。良いことにも悪いことにも使える 著しい成長、著しい低下
甚だしい 程度が普通を大きく超えている 悪い評価や非難を含みやすい 甚だしい誤解、迷惑も甚だしい

たとえば「著しい進歩」は自然ですが、「甚だしい進歩」は一般的には不自然です。「甚だしい」は「非常識だ」「度が過ぎている」といった否定的な響きを持つことが多いためです。一方、「著しい」は、変化や差が目立つことを比較的中立的に述べる言葉です。

著しいの類語・言い換え表現

「著しい」は、文脈によっていくつかの言葉に言い換えられます。ただし、どの類語も完全に同じ意味ではないため、表したい内容に合わせて選ぶことが大切です。

類語・言い換え 意味・ニュアンス 使い分けの例
顕著な はっきり現れていて目立つ 顕著な傾向、顕著な違い
目覚ましい 驚くほどすばらしく進歩する 目覚ましい発展、目覚ましい活躍
大幅な 数量や範囲が大きい 大幅な値上げ、大幅な削減
急激な 短い時間で急に変わる 急激な変化、急激な増加
明らかな 疑いにくいほどはっきりしている 明らかな違い、明らかな効果
目立つ 見たり聞いたりしたときに注意を引く 傷が目立つ、変化が目立つ

反対に近い言葉

「著しい」に完全に一対一で対応する対義語は、文脈によって異なります。反対に近い言葉としては、「わずかな」「軽微な」「小さな」「緩やかな」「目立たない」などがあります。

たとえば「著しい増加」の反対なら「わずかな増加」や「緩やかな増加」、「著しい損傷」の反対なら「軽微な損傷」が自然です。

著しいを使うときの注意点

「著しい」は便利な表現ですが、どんな「すごい」にも使えるわけではありません。特に次の点に注意すると、自然な文章になります。

  • 小さな変化には使わない
    「少し増えた」「少し変わった」程度の変化には、「著しい」は強すぎます。
  • 良い意味とは限らない
    「著しい成長」は良い意味ですが、「著しい悪化」「著しい低下」は悪い意味です。文脈で判断します。
  • 単に目につくものには使いにくい
    「赤い服が著しい」よりも、「赤い服が目立つ」のほうが自然です。「著しい」は変化・差・程度に使うのが基本です。
  • 雨や風の強さには別の語が自然なことがある
    「著しい雨」よりも「激しい雨」「強い雨」が自然です。物事の勢いや強さを直接表す場合は、別の形容詞を選びます。
  • 文章ではやや硬い響きになる
    日常会話では「かなり変わった」「すごく増えた」のほうが自然な場合があります。改まった文では「著しい」が適しています。

まとめ

「著しい(いちじるしい)」は、程度や変化がはっきり目立つほど大きいことを表す言葉です。増加・減少・成長・悪化・差・変化などを説明するときによく使われます。

  • 読み方は「いちじるしい」。
  • わかりやすく言うと「はっきりわかるほど大きい」。
  • 良い変化にも悪い変化にも使える。
  • 文章では客観的でやや改まった印象になる。
  • 「甚だしい」は否定的・非難的な響きが強く、「著しい」とは使い方が異なる。

自然に使うには、「何がどれほど大きく変わったのか」「その差が本当に目立つのか」を意識するとよいでしょう。

関連語

「著しい」とあわせて理解しておきたい関連語は、次のとおりです。

  • 顕著
  • 甚だしい
  • 目覚ましい
  • 大幅
  • 急激
  • 明らか
  • 目立つ
  • 変化
  • 進歩
  • 悪化

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