専らの意味とは?使い方・例文・類語との違いをわかりやすく解説

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専らの意味

「専ら(もっぱら)」とは「ほかのことにはあまり関わらず、ある一つのことだけを中心に行うさま」のことです。

現代の日本語では、「そればかり」「主に」「ほとんどそのことだけ」という意味で使われます。たとえば「休日は専ら読書をしている」と言えば、休日の過ごし方の中心が読書であり、ほかのことはあまりしていないという意味になります。

「専ら」は、完全に一つだけという意味で使われることもありますが、実際の会話や文章では「ほとんどそれが中心」という少しゆるい意味で使われることも多い言葉です。

専らの読み方

「専ら」は「もっぱら」と読みます。「せんら」や「せんぱら」とは読みません。

漢字の「専」には「一つのことに集中する」「それだけを扱う」といった意味があります。「専ら」は、漢字で書くとやや改まった印象があり、日常的な文章では「もっぱら」とひらがなで書かれることもあります。

専らをわかりやすく言うと

「専ら」をわかりやすく言うと、「ほとんどそれだけ」「主にそれ」「そればかり」です。

たとえば、「最近は専ら自炊している」は、「最近は外食よりも、自分で料理することがほとんどだ」という意味です。「仕事では専ら資料作成を担当している」は、「仕事の中でも資料作成を中心に担当している」という意味になります。

ただし、「専ら」は単なる頻度の高さだけでなく、「話題・役割・行動などが一つに集中している」というニュアンスを持ちます。そのため、文章に入れると少し落ち着いた、説明的な印象になります。

専らの使い方

「専ら」は副詞として、動詞や文全体を修飾して使うのが一般的です。「専ら〜する」「専ら〜を扱う」「専ら〜である」のような形で使われます。

  • 専ら本を読む
  • 専ら在宅勤務である
  • 専ら営業部が対応する
  • 専らその話題でもちきりだ

日常会話でも使えますが、「今日は専らゲームしてた」のようにくだけた会話で使うと、少し文章語的に聞こえることがあります。自然な会話では「ほとんどゲームしてた」「ゲームばかりしてた」と言い換えられる場合もあります。

一方で、報告書、説明文、評論、紹介文などでは使いやすい語です。「このサービスは専ら法人向けに提供されている」のように書くと、対象がかなり限定されていることを簡潔に表せます。

また、「専らのうわさ」「専らの評判」のように、「世間や周囲でその話題ばかりになっている」という使い方もあります。ただし、この形はやや古風または書き言葉寄りの響きがあります。

専らを使った例文

  • 休日は専ら家で本を読んで過ごしている。
    休日の過ごし方が、ほとんど読書に限られていることを表しています。
  • この部署では、専ら法人からの問い合わせを扱っている。
    担当業務の中心が法人向けの問い合わせであることを示しています。
  • 最近は連絡手段として、専らメールを使っている。
    電話や手紙などではなく、メールを主な手段にしているという意味です。
  • その作家は近年、専ら短編小説を書いている。
    作品の傾向が短編小説に集中していることを表しています。
  • 会議のあとは、新しい制度の運用方法が専らの話題になった。
    周囲の関心が一つの話題に集まっている場面で使われています。
  • この研究では、専ら都市部のデータを対象にしている。
    調査や分析の範囲が都市部に大きく限定されていることを示します。
  • 祖母は昔のことを話すとき、専ら畑仕事の思い出を語る。
    話の内容が特定の思い出に偏っている、または集中していることがわかります。

専らと「主に」の違い

「専ら」と特に混同されやすい言葉は「主に」です。どちらも「それが中心である」という意味を持ちますが、限定の強さと文章の印象に違いがあります。

言葉 意味の中心 ニュアンス
専ら ほとんどそれだけ、それに集中している 限定の感じがやや強く、書き言葉寄り
主に 中心はそれだが、ほかも含みうる 日常的で中立的、説明文でも会話でも使いやすい

たとえば「この店は主にランチ客を対象にしている」は、ランチ客が中心だが、ほかの客もいる可能性が自然に残ります。一方、「この店は専らランチ客を対象にしている」と言うと、対象がランチ客にかなり絞られている印象になります。

迷ったときは、やわらかく説明したい場合は「主に」、限定や集中の感じを強めたい場合は「専ら」を選ぶとよいでしょう。

専らの類語・言い換え表現

「専ら」は、文脈によっていくつかの言葉に言い換えられます。ただし、言い換えると限定の強さや文章の硬さが変わるため、場面に合わせて選ぶ必要があります。

類語・言い換え 意味・ニュアンス
主に 中心はそれである、という中立的な言い方。日常でも文章でも使いやすい。
もっぱら 「専ら」をひらがなで書いた形。読みやすく、やわらかい印象になる。
ほとんど 割合が非常に大きいことを表す。会話で自然に使いやすい。
そればかり 同じことに偏っている感じが出る。文脈によっては少し否定的に聞こえる。
一筋に 一つの物事に心を向け続ける意味。努力、思い、職業などに使いやすい。
ひたすら わき目もふらず続ける意味。行動の集中や熱心さが強く出る。

「専ら」と「ひたすら」は似ていますが、「専ら」は対象や範囲が一つに偏ることを表し、「ひたすら」は行動の一途さや熱心さを表します。「専ら読書をする」は読書ばかりすること、「ひたすら読書をする」は集中して読み続けることに重点があります。

はっきりした一語の対義語はありません。反対に近い表現としては、「幅広く」「いろいろと」「多方面に」「兼ねて」などが挙げられます。

専らを使うときの注意点

「専ら」を使うときは、まず「完全にそれだけ」と断定しすぎていないかに注意が必要です。実際には複数のことをしているのに「専ら」と言うと、対象がかなり限定されているように受け取られることがあります。

たとえば、業務の半分ほどを資料作成が占めるだけなら、「専ら資料作成をしている」よりも「主に資料作成をしている」のほうが自然です。「専ら」は、ほかの要素があまり目立たない場合に向いています。

また、会話では少し硬く聞こえる場合があります。友人同士の会話なら「最近は専ら自炊だ」でも通じますが、「最近はほとんど自炊している」「自炊ばかりしている」のほうが自然な場面もあります。

書き言葉では便利な表現ですが、同じ文章の中で何度も使うと硬さが目立ちます。「主に」「中心に」「ほとんど」などと使い分けると、文章が読みやすくなります。

英語にする場合は、文脈によって「mainly」「mostly」「chiefly」「exclusively」「solely」などが近い表現になります。「専ら」が「ほとんどそれ」という意味なら「mainly」や「mostly」、「それだけに限定される」という意味なら「exclusively」や「solely」が合いやすいです。

まとめ

「専ら(もっぱら)」は、「ほかのことにはあまり関わらず、ある一つのことだけを中心に行うさま」を表す言葉です。「ほとんどそれだけ」「主にそれ」「そればかり」と言い換えると理解しやすくなります。

「主に」と比べると、「専ら」のほうが限定や集中の感じが強く、やや書き言葉寄りの印象があります。会話では「ほとんど」「ばかり」、文章では「主に」「中心に」などと使い分けると自然です。

使うときは、対象が本当に一つに大きく偏っているかを確認すると誤解を避けられます。仕事、趣味、話題、研究対象など、何かが一つに集中している場面で使いやすい表現です。

関連語

  • 主に
  • 主として
  • ほとんど
  • そればかり
  • ひたすら
  • 一筋に
  • 専念
  • 専用
  • 専門

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